石けんシャンプーとは、石けん成分で作られた髪用の洗浄剤のことを指します。
石けんの歴史はとても古く、紀元前から使われていたという説があります。日本でも、明治時代から洗顔に使われてきました。
液体と固形がありますが、液体のものは、原料のオイルに含まれるグリセリンなどの保湿成分がそのまま入っているので、保湿効果が期待できます。
基本的にリンスは不要ですが、仕上がりが気になる方向けに石けんシャンプー用のリンスもあります。
また、泡立ち&すすぎが不十分のために石けんカスが残ってしまったり、使う量が少なく泡立たないなど、正しく使いこなせていないケースが多いようです。 商品によって泡立ちや洗いあがりは差があります。さっぱりタイプ、しっとりタイプなど、自分の髪質や頭皮の状態にあわせた商品を選ぶとよいでしょう。
シャンプーの目的は、毛穴の汚れをしっかり取り除いて頭皮を清潔に保つこと。髪の汚れのほとんどはお湯で落とすことができます。重要なのは頭皮の汚れを落とすこと。石けんシャンプーは、頭皮のベタつきや汚れがスッキリと落とせます。
また、合成成分を使っていない商品が多く、地肌に刺激が少ないことから、頭皮トラブルを抱えていたり、背中ニキビを気にする方にもオススメです。
ですが使い始めのうちは髪の毛がキシキシしたり、頭皮の状態がよくないとターンオーバーにより一時的にフケが多く出たりすることもあります。そのため、一度使ってあきらめてしまう人も少なくないようです。あきらめずに使い続けることで、頭皮が元気になり、健康的なサラサラ・ツヤツヤの黒髪と天使の輪が期待できます。
シャンプーには、スタイリング剤や皮脂などの汚れを落とすために界面活性剤が使用されています。
毛髪や頭皮から汚れを落とす目的のものですが、その中でもアルコール系シャンプーと分類される、石油や鉱物油などから作られる合成界面活性剤が使われているシャンプーは、かなり洗浄力が強いことが特徴です。
洗浄力が強すぎると、頭皮に必要な皮脂まで洗い落してしまったり、髪のキューティクルをはがしてしまうことがあるため、注意が必要です。
特に、パーマやカラーリングで髪が傷んでいたり、敏感肌や乾燥肌、頭皮トラブルを抱えている方は避けた方がよいでしょう。
基本的にリンスは不要ですが、髪が傷んでいたり、ロングヘアの方は使い始めの頃はきしみが気になるかもしれません。その場合は、石けんシャンプー専用のリンスもしくは、お酢やレモン汁、クエン酸で手作りをしたリンスを使用します。通常のリンスよりもしっかりと洗い流しましょう。
石けんシャンプーといっても、メーカーや商品によって成分は異なり、泡立ちのよさや洗いあがりの感触もさまざまです。自分の頭皮、髪をよく観察し、状態にあった商品を選ぶことがポイントです。オイルをはじめとする保湿成分が入っているものはキシみにくく、指どおりも比較的滑らかです。
また、石けんですから髪だけでなく体にも使うことができるので、シンプルライフを目指す人にはぴったり。
ただし髪が傷んだ方は、使い始めのうちは使用感や洗いあがりが気になることもあるかもしれません。「明日はオシャレをしたい!」という日は、通常のシャンプーを使うのもひとつの方法です。健やかな頭皮と髪を手に入れるためには、根気よく使い続けることが理想です。
無理なく続けるために、慣れるまではシチュエーションや日によって使い分けてみましょう!