いきなりですが「フェムケア」ってご存知ですか?「フェムケア」とは「Feminine(女性の)」と「Care(ケア)」を合わせた造語で、女性の身体に関係するケアや商品のことを指します。 じつはここ数年「フェムケア」に関心を持つ女性が増えていて、注目度も上昇し続けているんです。 今回は管理栄養士の片村優美さんに、「食生活」に取り入れられる「フェムケア」について教えていただきました。
「フェムケア」を簡単に説明すると、毎月の女性のリズムや、デリケートゾーンにまつわるケアや商品のことです。 蒸れ防止のナプキンやショーツ・専用ソープ・VIO脱毛など、これらも「フェムケア」の一種。 とくに「おりもの」を、膣内(子宮)の健康バロメーターとしてチェックしている方、悩みを抱えている方は少なくありません。 そこで注目を集めているのが、「インナーケア」によって膣内(子宮)環境をサポートする「フェムケア」です。
腸と同様に、膣内(子宮)にも「膣内フローラ」という様々な菌がバランスよく過ごす お花畑があります。膣内フローラのバランスが崩れると、かゆみや臭い、おりものの変化といった不快な症状が現れやすくなります。 膣内フローラにいる善玉菌(乳酸菌)を増やすことで膣内の雑菌の繁殖を防ぎ、膣内環境を良好に保つことができます。
この善玉菌をサポートすることが、インナーケアによる「フェムケア」のポイント! そして、善玉菌をサポートするには、食生活の見直しが大切なのです。
管理栄養士の片村優美さんに、善玉菌をサポートしてくれるオススメの食材・食品について教えていただきました。
乳酸菌をはじめ、酵母菌や麹菌なども含む「発酵食品」は善玉菌をサポートしてくれる心強い味方。食品によって配合されている菌も異なるので、食べ比べをして、自分に合った食品を見つけるのも良いですよ。
【食物繊維】
【オリゴ糖】
「温活」も「フェムケア」には効果的です。生姜をはじめ、にんじんなどの寒い土地で育てられた野菜は、「陽性食品」といい、温かいスープ等にして摂ると身体を温める効果も期待できますね。ビタミンEが豊富なかぼちゃもオススメです。スパイスなどの香辛料を加えるとさらに効果が高まります。
食物繊維を多く含む「キャベツ」を、実際の量に換算すると、毎日ひと玉ものキャベツの摂取が必要です。普通の食品や食材から摂取しようと考えると現実的ではないことがわかります。食事をバランスよく取るのが難しい方や、小食の方、忙しくて食事が簡素になりがちな方には健康食品やサプリなどで補う方法がオススメです。
また、調理する際は「スープ」が効率的です。スープは具材のボリュームを減らして野菜の摂取量を増やすことができ、スープに溶け出た栄養素も残さず摂取することが可能です。また、スープを口にすることで、身体の中から温まるので「温活」にもつながりますよ。
手に入れやすい食材で考案した簡単に作れるフェムケアレシピをご紹介します。食材を使いしてアレンジをすることも可能です。是非、参考にしてください。
片村 優美さん
管理栄養士
病院で栄養指導や給食管理に従事したのち、フリーランスに転身。webサイトや商品の監修、コラム執筆を主に行っている。地域の活動として、食育講座や地域食材を使ったレシピサイトの運営、短期大学の非常勤講師などを務め、身体のことだけではなく、心の健康も大切にした「無理しない健康づくり」を推奨している。
病院で栄養指導や給食管理に従事したのち、フリーランスに転身。webサイトや商品の監修、コラム執筆を主に行っている。地域の活動として、食育講座や地域食材を使ったレシピサイトの運営、短期大学の非常勤講師などを務め、身体のことだけではなく、心の健康も大切にした「無理しない健康づくり」を推奨している。