米で禁止されたトランス脂肪酸の問題

この記事の監修者

管理栄養士北川みゆき

2013年11月にアメリカの食品医薬局が、健康に有害とされる人工のトランス脂肪酸を事実上禁止とする発表をしたのをご存知でしょうか?このニュースは、日本においてもニュースやTwitterなどで非常に話題となりました。今回は話題になった理由を含め、トランス脂肪酸の問題について説明していきたいと思います。

なぜアメリカで問題に?

アメリカにおいて、トランス脂肪酸は狭心症や心筋梗塞など心臓病の代表的な原因物質とされ、食品に含まれる量は減少傾向にあるものの、アメリカの食生活は基本的に、甘い味をはじめ、特に高カロリー、高脂肪の物が好まれており、その摂取量が問題視されていました。

これまで、人工的に作られるトランス脂肪酸は元々の原料が植物油であるため、動物性食品であるバターよりもヘルシーであると考えられていました。さらに、価格が安いこともあり、さまざまな食品に多用されてきました。しかし、その後の研究結果によりトランス脂肪酸には悪玉コレステロールを増加させ、動脈硬化の原因になる物質であることが判明し、アメリカでは各地で排除の方向へと動き出したのです。

その結果、アメリカ人のトランス脂肪酸の摂取量は以前よりも減りましたが、実際の摂取量が規定値を超えていることが懸念され、ついに人工のトランス脂肪酸が全面的に禁止されることとなりました。このことによって、年間約3万件の心臓疾患を防ぐことができるとされているため、いかにアメリカがこれまで、トランス脂肪酸を多く摂取していたかがうかがえます。

日本におけるトランス脂肪酸の位置づけとは

日本は諸外国と、トランス脂肪酸の摂取量を比較した際、WHOが提唱する目標値が1%であるのに対し、日本人は男女ともに0.3%程度であり、それほど多くないとの見解にて、特に規制などは行われていません。しかし、男性の約6%、女性の約25%が目標値を超えているというデータもあります。また、トランス脂肪酸を多く含む食品は、日本人にとっても馴染みの深いマーガリンやコーヒークリーム、お菓子に使用されるショートニングなどがあるので、注意が必要です。

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