代謝促進や老化防止にもなるビールの栄養に注目!
この記事の監修者
管理栄養士北川みゆき
仕事帰りや寝る前の晩酌など、ビールが「おいしい!」と思いながらも、実は健康面が気になっていませんか?「ビール腹」という言葉もあるように、ビール=太りやすいというイメージもありますが、実はビールはダイエットの敵ではないのです!今回はビールの栄養や効果についてお伝えします。
ビールに含まれる栄養って?
ビール腹とは、ビールを飲み過ぎてお腹がぽっこり出てしまっている人の代名詞としてよく使われていますが、驚くべきことに、ビールとビール腹には何の関係性もないことが、近年の研究によって明らかにされています。つまり、お腹が出ている原因は、単なる運動不足であると考えられているのです。
種類によって違いはあるものの、ビールには体の主要なエネルギー源である炭水化物、肌の構成成分でもあるたんぱく質、代謝を助けるビタミンB群、体の働きを保つミネラルがバランスよく含まれています。
ビールに含まれる酵母には、糖質の分解に関わるビタミンB1、糖質や脂質の代謝を促進するビタミンB2、老化を防止するビタミンB6、赤血球を造るビタミンB12が含まれているため、ビールはまさに「ビタミンBの宝庫」なのです。
また、ビールの原料であるホップには、気分を落ち着かせたり、胃液を分泌させたり食欲増進する作用もあります。
ビールを飲む時に注意したいこと
ビールにも嬉しい効能があることがわかりましたが、カロリーを気にせずにどんどん飲んでいいかというと、やはりそうではありません。
今では盛んに「糖質0」や「カロリーオフ」などのビールが出回っていますが、アルコールには内臓脂肪を増やす働きのある成分も含まれているため、飲む量の加減をしないと当然、太る可能性があります。
摂取する量としては、1日1リットル。つまり、500mlの缶2本分にあたり、中ジョッキだと2杯分を目安にするとよいでしょう。しかし、肝臓を休めることも大切ですので、休肝日を1週間に1日以上設けることが必要です。