飲む点滴とも言われるココナッツウォーターの効果
この記事の監修者
野菜ソムリエ上級プロ・栄養士・アスリートフードマイスター立原瑞穂 先生
美容やダイエットの情報に敏感なハリウッド女優や、健康への関心が高いスポーツ選手たちに愛飲されていると言われているココナッツウォーター。ここ最近「飲む点滴」とも言われ、日本でも静かなブームが巻き起こっているようです。ココナッツウォーターにはどのような成分や効果があるのかご紹介します。
ココナッツミルクとの違いは?
ココナッツミルクは、完熟したココナッツの果肉の部分を搾って採ったミルク色で甘味のある液体で、料理などに入れたりジュースなどの飲み物として活用されています。一方、ココナッツウォーターはまだ完熟していない硬いココナッツの中にあるサラサラとした透明な液体で、ほのかな甘みがあります。
ココナッツウォーターとは
ココナッツウォーターには、非常に多くの電解質やミネラルが含まれ、浸透圧も人間の体液とほぼ同じであることから熱帯地方では水分・電解質補給の飲料水として非常に重宝され、命の水あるいは天然のスポーツドリンクとも呼ばれています。
実際に点滴の入手が困難な発展途上国などでは、点滴の代わりにココナッツウォーターが用いられていたり、海を漂流していた男性が海に浮かんでいたヤシの実を削ってココナッツウォーターを3ヶ月飲み続け、生き延びたなどのエピソードもあるそうです。
ココナッツウォーターの成分と効果
ココナッツにはむくみを予防するカリウムや、骨や歯を強くするカルシウム、エネルギーの代謝を高めるマグネシウムも多く含まれています。新陳代謝が促進されデトックス効果が期待できるだけでなく、水分量の回復も早いため、疲労を早期に回復させる作用もあると言われています。
また栄養分は豊富であるにも関わらずカロリーは100g当たり約20kcalと低く、脂肪分も含まれていないことから、特に美容やダイエットに関心のある女性達の間で話題になっています。
海外で話題となっているココナッツウォーターは、日本ではまだ店頭で目にする機会は少ないようですが、インターネットでは輸入販売などで取り扱われているようですので、この機会に試してみるのはいかがでしょうか?