美肌になるには〜肌タイプ別食事ケア
この記事の監修者
管理栄養士北川みゆき
美肌になるには、自分の肌タイプに合わせた食事を意識的に摂ることも必要です。美肌のために食べた方がよい食べ物について、肌タイプ別にご紹介したいと思います。
乾燥肌の方にオススメの食べ物
乾燥肌とは皮膚の保水力や、皮脂の分泌低下などが原因であると考えられています。そのため、肌のみずみずしさを保つ働きをするたんぱく質、コラーゲンの合成や肌の新陳代謝を促進する亜鉛、新陳代謝を高め肌の乾燥を防ぐビタミンAを摂るようにするとよいでしょう。
また、肌細胞の新陳代謝を促すビタミンB2、たんぱく質の合成を助けるビタミンB6、シミを防ぎ、肌に潤いをもたらすビタミンEを多く含んだ食材もオススメです。各栄養素を含む食品には以下のものがあります。
・たんぱく質:肉、魚、卵、乳製品、大豆製品
・亜鉛:牛肉、豚肉、納豆
・ビタミンA:緑黄色野菜や動物の肝臓
・ビタミンB2:緑黄色野菜、納豆
・ビタミンB6:穀類、肉、魚
・ビタミンE:魚、ナッツ類、植物油、
混合肌の方にオススメの食べ物
混合肌で多く見受けられるのは、おでこや鼻筋は脂っぽいのに、頬や目の周囲は乾燥しているケース。混合肌の方なら、皮脂の分泌を抑制する作用のある食べ物と、皮膚の乾燥を防止する食べ物をバランスよく摂取するのがよいでしょう。
特に、ビタミンCは皮脂の分泌を抑制するだけではなく、乾燥などによるシワを予防する働きもあるといわれています。アボカドやブロッコリーなどは、ビタミンCだけではなく、ビタミンB群やビタミンEや食物繊維も豊富に含まれているのでオススメの食材です。
脂性肌の方にオススメの食べ物
脂性肌は季節を問わず、皮脂が過剰に分泌されている状態のことをいい、原因としては脂質の過剰摂取やホルモンバランスの変化が考えられています。
脂性肌の人にオススメしたい食べ物は、皮膚の健康を保つビタミンA、糖質や脂質の代謝を促すビタミンB2、たんばく質の代謝を促すビタミンB6、皮脂の分泌を抑制するビタミンC、肌の新陳代謝を活発化させるビタミンEを多く含んだ食品です。各栄養素を含む食品には以下のものがあります。
ビタミンA:レバー、しそ、にんじん
ビタミンB2:牛乳、ヨーグルト、納豆
ビタミンB6:さんま、大豆製品
ビタミンC:いちご、キウイフルーツ、いよかん
ビタミンE:かぼちゃ、卵、アボカドなど
敏感肌の方にオススメの食べ物
敏感肌は、外部からの刺激を防御するバリア機能が正常に働いていないことが原因であると考えられているため、皮膚を保護し、免疫力を高める作用のある栄養素を摂ることが大切です。特にビタミンAは皮膚を保護する作用があり、ビタミンB6には健康的な肌を作る働きがあります。また、ビタミンDは免疫力を高める働きもあります。各栄養素を含む食品には以下のものがあります。
ビタミンA:かぼちゃ、うなぎ、モロヘイヤ
ビタミンB6:バナナ、まぐろ、にんにく
ビタミンD:いわし、さけ等の魚類すじこ、干ししいたけなど