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治らない肌荒れの原因は内臓が関係?改善するポイントとは

更新日:2017/11/29 公開日:2013/02/20

「本物の美しさは内側からつくる」といわれていますが、この内側からというのは内臓の部分が大きく関わっています。しかし、内臓と肌がどのように関係しているのか?という、具体的な部分まで語られることは少ないと思います。複雑に関連している人間の体内全部のことは、とても長い話になるので、ここでは肝臓と腸の働きと肌への影響についてお話ししたいと思います。

治らない肌荒れの原因

肌荒れの原因は、大きく分けると外から受ける刺激と、身体の内部の不調があります。気温の変化や花粉、紫外線、化粧品といった外部からの刺激だけが原因であれば、その刺激が少なくなれば肌荒れが改善すると考えられます。一方、体内に肌荒れの原因がある場合、その不調に対するアプローチを行わなければ、なかなか肌荒れが治らないという状態になります。

肌荒れの原因となる身体の不調として、以下のものがあげられます。

腸内環境の乱れ

腸内環境の乱れとは、人間の腸に住み着いている細菌のバランスが崩れることです。

人間の腸には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類の菌が住み着いており、通常は日和見菌、善玉菌、悪玉菌の順に多い状態でバランスをとっています。しかし、タンパク質や脂質を中心とした食事やストレスなどが原因で腸内細菌のバランスが崩れると、日和見菌は勢いがある方へ加担し、結果悪玉菌が有利になります。

悪玉菌は有害物質を生み出し、その有害物質は腸から一旦肝臓へ向かう血流に乗ります。これらの物質は肝臓で解毒されたり、皮脂に混じって排出されます。しかし、代謝しなければいけない有害物質の量が多すぎると肝臓に必要以上の負担をかけるようになったり、排出することも追いつかず、肌荒れにつながるとされています。

ストレス

ストレスは、前述した腸内環境の乱れのほか、自律神経にも影響します。自律神経とは、外部からの刺激に応じて身体の機能を整える末梢神経の1つです。この自律神経は、活発に動くときや緊張したときに働く交感神経と、リラックスして身体を休めるときに働く副交感神経があり、どちらかが優位に働くことで身体のバランスをとっています。

しかし、ストレスがかかり続けると交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、身体の調節がうまくできなくなり、身体と心にさまざまな不調をきたします。たとえば、腸の働きが乱れて便秘がちになったり、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ったりといった現象が起きます。エストロゲンは肌の調子を整える働きもあるため、エストロゲンの減少は肌荒れにも影響します。

肝臓と肌荒れの関係

内臓の中でも、特に解毒の役割を担っている肝臓。その肝臓は、お酒を飲んだときのアルコールの分解などだけではなく、肌荒れにも密接に関係しています。肝臓と肌荒れの関係について解説します。

肝臓の役割

 

 

栄養素の大部分は小腸で吸収され血管に入り、血液によって肝臓に運ばれます。そこで必要なものは体に取り込まれ、不要なものは排出されます。肝臓は約1.3Kgもあり、沈黙の臓器といわれるほど、不調は重症化するまで症状として現れにくいことで有名です。

私たちは食事や呼吸をすることで、少なからず有害物質や添加物などの不要物が体内に入り込みます。肝臓はこれらを代謝・分解をして無害化する働きを持っているのです。ただ肝臓で分解しきれないものは、さらに血流に乗り腎臓で仕分けし、できるだけ再利用しています。また最終的な不要物は、お通じとして体外に排出します。普段から解毒のために黙々と働いている肝臓ですから、添加物の多い食品などを食べ続けたりアルコールを摂りすぎると、肝臓はそれを分解するために過剰に働かなければならなくなるのです。

肝臓が不調になる影響

黙々と働く肝臓は、負担を強いられても頑張って働き続けます。しかし、それにも限界があります。そうなると、ある日突然不調が現れることとなり、急性肝炎で入院……などということになってしまいます。肝臓の病気といえば、アルコールというイメージが強いのですが、実は最近、アルコール以外の生活習慣病が増えて問題になっています。 そのひとつが「脂肪肝」です。これは脂っこいものや、甘いものの食べすぎ、アルコールの飲みすぎで肝臓に中性脂肪が溜まってしまう状態。このような偏った食生活による脂肪肝が増えているのです。さらに運動不足やストレスなど現代人特有の要因も拍車をかけています。

 

 

しかし、肝臓の不調は症状としても現れにくいことがあります。初期の頃は健康診断で測定するγ-GTP・GOT・GPT等は、正常の範囲内ということが多いので、数値だけでは発見しにくいのです。実は正常範囲内の数値であっても、年々上昇してくる場合は要注意!過去のデータと比較して数値が上がっていないかチェックすることが大切です。もし、年々変化が見られたら、肝臓における細胞自己再生能力や修復作用が阻害されている可能性があります。

自己再生能力や修復作用が阻害され、肝臓の中で機能が低下する部分が増えていくのに、毎日食事をしたり生きているだけでも仕事は来る一方。そうなると肝臓としては頑張りも限界になり、ストライキの状態となった結果、ある日病気になってしまうということに繋がります。

肝臓と美肌の関係

また、病気にならないまでも肝臓の働きに負担をかけ続けていると、代謝が追いつかず、血流に乗って体の他の部分に有害物質がまわってしまい、肌荒れの原因になることがあります。さらに血色が悪くなり透明肌とは程遠くなるので、美肌を維持したい方にとって、内臓の問題は大いに気を配る必要があります。

また、肝臓は栄養の貯蔵庫でもあり、働きが悪いと摂った食べ物の栄養素が貯蔵できないため体に行き渡らず、これが肌に必要なビタミンB不足などに繋がり、肌荒れを引き起こすことも。肌のためのサプリやお薬などは、肝臓の機能を助ける役割を果たすものが多く、そうした面からも肝臓が肌と密接な関係であることがわかりますね。

このように、肝臓はとても大切な臓器なので、普段からいたわらなければいけません。そのために、バランスの取れた食事や、適度な運動が重要になってきます。最近は、添加物をできる限り控えた食品も増えていますから、身体に負担をかけない食品をきちんと選べるようにしましょう。肝臓によいといわれるビタミンB群なども意識し、食事やサプリメントから積極的に摂ることもおすすめします。

腸と肌荒れの関係

腸と肌荒れに密接な関係があるのは、本記事の初めのほうで触れたとおりです。しかし、大腸の腸内環境悪化だけではなく、食物が通る順番に遡って、小腸や胃のコンディションも重要です。腸と肌荒れの関係について、腸の役割から深く見ていきましょう。

腸の役割

 

 

まずは、腸の働きをご説明します。消化管とは、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の順になっています。胃で撹拌された食物は、小腸で栄養のほとんどを吸収し、大腸で水と一部のビタミンを吸収しています。栄養素を吸収する腸が不調になってくると、必要な栄養が全身に行き渡らず皮膚の健康が損なわれ肌が荒れてきます。ですから極端な便秘になると、体外に排泄しようとしていた毒物が腸内にとどまってしまい、本来の腸内環境を乱し善玉菌が減少、悪玉菌が繁殖します。悪玉菌の産生したガスなどは、血中に吸収され、また肝臓に負担をかけた結果、ニキビや湿疹などの皮膚トラブルを引き起こす原因にもなるのです。

腸内環境と肌の関係

さらに小腸→大腸と繋がっていますが、下に行けば行くほど正常な腸内細菌の数は増えます。また、大腸の始まりから出口へと行く長い間に、水分は徐々に吸収されていきます。つまり、出口に近い部分の大腸にある便が長くとどまってしまうほど、さらに便からの水分吸収が多くなるので、硬く排出しにくい便いなってしまい便秘も助長されてしまうのです。

便秘がよくないと言いますが、便秘とは、何日も出ない、ということだけではありません。一般的になんらかの原因(食物繊維の不足、消化のよい食物ばかり食べる、運動不足、ストレス、水分を摂らないなど)で腸の動きが悪く不安定になり、腸に滞留したまま水分の少ない便となっている状態で、汚れた排水管をイメージして頂くとわかりやすいかと思いますが、劣悪な環境では、またそれに適応した悪玉菌というものが繁殖しやすくなります。

悪玉菌が繁殖すると、もともといた善玉菌で生態系を成している腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を奪ってしまい居座ります。そうなると、皮膚が敏感になったり、免疫系への影響もあるといわれ、アレルギー体質のきっかけとなってしまうともいわれています。

さらに悪玉菌は有害なガスを出し、血流にのり肝臓にいってしまいます。これは肝臓にまた負担をかけるのと同じことです。このような状態になるとニキビや肌荒れの原因となってしまいます。また肝臓に負担をかけるので肝臓に貯蔵されるべき栄養素が足りなくなる可能性もあります。また、下痢が続いても必要な栄養が吸収されることができなかったり、腸内菌の環境も悪くなります。

 

 

見過ごしていけないのは、胃がもたれている状態です。胃の調子が悪いと未消化の状態となり、その下部にある腸への負担、さらには肝臓の負荷となるので、胃の調子が悪い場合は早めに対処をしましょう。よくかんで時間をかけて食事をする、風邪気味の時は、消化のよい火を通した食事を選ぶなど工夫が大切です。

肌荒れの改善方法

肌荒れには内臓のコンディションも関わることを解説してきました。では、どのような改善方法が考えられるのでしょうか。生活習慣とスキンケアの観点で考えてみましょう。

生活習慣のポイント

日常生活の中で気をつけられるポイントとして、「食事」「睡眠」があげられます。

食生活のポイント
食生活の偏りは、腸内環境の乱れにつながります。腸内環境の悪化が肌荒れに影響するのは説明したとおりです。肌に必要とされるタンパク質やビタミン、ミネラルをしっかりとることを意識しつつ、バランスのよい食生活を心がけましょう。また、便秘の場合や、黒っぽくにおいの強い便が出る場合は、ヨーグルトや納豆などのビフィズス菌や乳酸菌を含む食べ物をとったり、食物繊維やオリゴ糖といった腸内の善玉菌のエサとなる栄養をとったりすることで、腸内細菌のバランスを整えるよう意識するのもおすすめです。
睡眠のポイント
日中受けた全身のダメージを再生し、肌のターンオーバーを促進するのは、夜、睡眠中です。特に、就寝してから3時間の間の深い睡眠は、肌の生まれ変わりを促進させる成長ホルモンがもっとも多く分泌されるとされています。そのため、肌荒れを改善したり、荒れにくい肌をはぐくむためには、寝入ってから深く質のよい睡眠をとれるような環境作りが大切です。強い光を夜遅くに浴びると体内時計を遅らせ、入眠を妨げるため、寝る直前にスマートフォンやパソコン、テレビなどを見る習慣のある方は、やめてみましょう。また、就寝の2時間前くらいにお風呂に入るのも睡眠の質を上げるのに効果的です。
ストレス解消を心がける
ストレスをため込むことは、前述したように肌荒れの原因になるほか、自律神経の乱れによる心身の不調を招きかねません。ストレスをため込みすぎないよう、できるだけストレスマネジメントを心がけましょう。ストレスを解消するのに適した方法は、そのときの心身のコンディションやその人によってさまざまです。有酸素運動を続けるのも大切ですし、カラオケなどで気持ちよく歌ってみたり、自分に合ったストレス解消法を複数見つけられるようにしてみましょう。誰かと話すことも、ストレス解消につながることもあります。

スキンケアのポイント

肌荒れのとき、ひとまず改善したいというときにはスキンケアも見直すことをおすすめします。肌のターンオーバーが乱れ、古い角質がはがれ落ちずにとどまっているような場合には、ピーリングが効果的です。ピーリングを行うことで肌表面の角質がはがれやすくなり、肌のターンオーバーも促進される効果が期待できます。ただし、家庭用のピーリング剤を使用する場合は、使用頻度を守ることが大切です。クリニックで使用されるものよりは効果がマイルドに作られていますが、重ねて使うことにより肌への負担も増すため、肌の調子を見ながら、週1〜2回程度の使用にとどめましょう。

ひどい肌荒れは皮膚科へ

肌荒れ程度で病院へ行くのは、と考える方もいるかもしれません。しかし、赤く炎症が起きたり、ニキビができたりする肌荒れを放置すると、ますます悪化する場合も考えられます。そのため、肌荒れがひどくなってくるようなら、プロである皮膚科医に相談することをおすすめします。

皮膚科では、その人の肌荒れの原因に合った治療を行います。顔の洗い方や化粧なども含めた、正しいスキンケアなどを指導してくれる場合もあるので、頼らない手はありません。

まとめ

肌荒れと内臓のコンディションに関係があるとは思わなかった方も多いかもしれません。しかし、今回解説したように、数ある内臓の中で特に肝臓と腸は肌と密接に繋がっています。

現在は肌荒れがあまり気にならないという方も、栄養バランスのよい食事や肌によい睡眠習慣などの日ごろの生活習慣を見直してみることをおすすめします。また、自分自身で行うスキンケアだけでは肌荒れが改善しない場合は、プロの手を借りることも健全な肌を取り戻すためには大切です。肌荒れがひどくなるようなら、一度皮膚科で相談してみましょう。

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