美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

アトピーの方にオススメの入浴方法

更新日:2016.12.09
公開日:2013.04.30
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

アトピーだと入浴はNG?というわけではありません。肌を清潔に保つために入浴は必須。けれど、間違った入浴方法だと悪化してしまうことも…。ここではドクター監修の記事で、アトピーの方の入浴方法について解説します。

掻きむしった肌は傷ついているため、お湯が染みて痛いことがあるかと思います。そうでなくても、乾燥した肌はお湯がピリピリするような気がして、お風呂が億劫だという方も多いのではないでしょうか。サーッと軽くシャワーを浴びてすぐに出てきてしまい、入浴直後にステロイドを塗る…。けれど実は、アトピーの治療にはお風呂で体を清潔にすることも重要なのです。

では、アトピーの方にとって上手な入浴方法とは一体どんなものなのか。正しい知識を身につけて、症状を少しでも改善できるようにしましょう。

アトピーの方ほど入浴は大切

ステロイドは前に塗った分の油分が残っていると、新しく塗った分の効果が出にくいと言われています。塗る前に、肌を清潔にする必要があるのです。これに気づかずカラスの行水を続けていると、ステロイドの効果が見えず、塗る量や回数が増えてしまう原因になります。また、薬自体も強いものを使うようになり、改善から遠のいてしまう恐れがあるのです。

また、ステロイドの使用の有無に関わらず、皮膚を清潔に保つことは必須です。アトピー性皮膚炎の原因のひとつが、皮膚の上で黄色ブドウ球菌が増殖することですが、入浴を怠ることは増殖を放置することになり、症状がますます悪化してしまうと考えられるのです。

理想的な入浴方法

入浴にあたって、お湯の温度設定は重要です。温度が高すぎると肌への刺激が強くなり、かゆみや炎症がひどくなってしまう場合があります。少し熱めに沸かして、お水で調節しましょう。時間は最低10分前後が理想です。肌をやわらかくすることで汚れが落ちやすくなり、余分な石けんやシャンプーを使わなくてすむためです。また、お湯に浸かることでリラックスをして、自律神経を整えてあげることも、アレルギー反応を抑えるために有効なのです。入浴剤は使用することもできますが、基本的にはアトピー向けに作られたものを試しましょう。

さらに、体を洗う石けんやシャンプーにも気をつけましょう。高価なものでなくて大丈夫なので、無添加、無香料といった敏感肌用を使います。よく泡立てたら、まずは炎症の強い部分からそっと泡を置くように洗います。そのとき、決してゴシゴシこすらないこと。ステロイドを塗った部分も同様です。洗い終わったら泡が残らないように、よく洗い流しましょう。お風呂上りに体を拭くときは、ナイロン製のタオルは使わず、綿のやわらかいものを使うほうが肌に負担がかかりにくいです。

不安な場合は、専門家に相談を

体に触れるものは無添加、無着色、無香料のもので、肌をとにかく傷つけずいたわりさえすれば、アトピーの方でも入浴して大丈夫。むしろ、肌を清潔に保つために必要です。けれど、肌がジュクジュクしていたり、異様に火照っているなど、あまりに症状が悪化していている場合は、主治医の先生に相談してみましょう。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座