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二の腕のブツブツの原因と皮膚科での対処・治療法

更新日:2018.02.06
公開日:2014.03.05
ドクター画像
この記事の監修者
サッポロファクトリー皮フ科・スキンケアクリニック 院長 松本歩

二の腕のブツブツの正体は「毛孔性苔癬(毛孔角化症)」。多くの人に発生する一般的な皮膚疾患です。ここでは、毛孔性苔癬(毛孔角化症)の原因やケア方法、絶対にやってはいけない注意点などを、ドクター監修の記事で解説します。

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二の腕ブツブツの正体とは

腕の毛穴が詰まって盛り上がり、触るとブツブツ・ザラザラして「二の腕を露出するのが恥ずかしい!」とお悩みの女性は多いのではないでしょうか。このブツブツの正体は、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)または毛孔角化症(もうこうかくかしょう)と呼ばれる皮膚疾患です。

毛孔性苔癬(毛孔角化症)の症状の特徴

二の腕や肩、太もも、背中などの毛穴に角質がつまり、ブツブツした丘疹(きゅうしん)が発生します。触るとブツブツ・ザラザラしていて、丘疹の色は普通の皮膚の色または薄い赤や褐色系の色をしています。

自覚症状はほとんどない場合が多いですが、時に軽度の痒みを感じる場合があります。

毛孔性苔癬は子供の頃から発症する

毛孔性苔癬(毛孔角化症)は、とても一般的な皮膚疾患の一つです。

早い人は子供の頃から発症し、小学校高学年の約20%が罹患しているといわれます。もっとも多いのが思春期で、20代以降は年齢とともに次第に軽減し、30代には自然に消えていく人が多いですが消えない人もたくさんいます。女性に多いとされますが、男性も珍しくありません。

※疾患とは病気のことです。

毛孔性苔癬は人にはうつらない

毛孔性苔癬は良性疾患のため、放置しても、

  • 健康上に重大な問題を引き起こす
  • 他人に感染する
などのようなことはありません。

しかし、上述のように外見が気になる若い人に多く発症するため、特に女性では身体よりも心に対する影響が大きいと言えるでしょう。

毛孔性苔癬(毛孔角化症)の原因は遺伝?

毛孔性苔癬(毛孔角化症)の根本的な原因は、まだハッキリとは解明されていませんが、遺伝によるものといわれています。

ブツブツした丘疹の中身は角栓で、毛穴周囲の角質が肥厚し毛穴を塞ぐことで丘疹が発生します。角質以外に、毛穴の中に毛が一緒に詰まっていることもあります。

毛孔性苔癬の自宅での対処方法とやってはいけないケア

自宅でできるケアとしては、肥厚した角質を落とし毛穴を引き締める効果のあるビタミンC入りのローションや美容液などを使用してケアを行うことをおすすめします。

また、毛孔性苔癬の場合には、以下のような行為はしないようにしましょう。

  • 患部をゴシゴシとナイロンタオルなどでこする
  • 丘疹を潰して中身を出す
  • 保湿を怠る

ニキビと同じで、擦ったり潰したりすると色素沈着やクレーター状の跡が残る場合があります。また保湿を怠って肌が乾燥すると、より角化が早まって悪化してしまいますので、特に乾燥する季節はしっかりと保湿するようにしましょう。

毛孔性苔癬はセルフケアでは治らない?

軽症であればビタミンC入りのローションや美容液などで粘り強くケアすることで改善する場合がありますが、重度の場合はホームケアで改善するのはかなり難しいと言えます。

また間違ったケアをすると上述の通り色素沈着や跡が残る可能性があるので、一度ドクターに相談するのがおすすめです。

皮膚科での治療方法|レーザー・外用薬の使用

では毛孔性苔癬が重度だった場合、病院ではどのような治療が行われるのでしょうか?

ある美容皮膚科の治療では、レーザー(フラクショナルCO2レーザー)やローラー(ダーマローラー)などの皮膚を深部から入れ替える治療が行われています。

外用薬やケミカルピーリングは表面的な治療しかできませんが、これらのレーザー治療を数回行うことによって凸凹だった皮膚がツルツルになるといわれています。

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