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重病のサインの場合も…むくみを引き起こす病気とは

更新日:2017/05/26 公開日:2014/10/31

むくみは医学用語で「浮腫(ふしゅ)」といい、ときには病気のサインになることもあります。

むくみのメカニズム

むくみは、体内に水分が溜まることで起こります。私たちの体は体重の約60%が水分ですが、その3分の2は細胞内に存在しています。残り3分の1は血液など細胞の外に存在し、そのほとんどは「細胞間液」です。

この細胞間液は、心臓から静脈を巡り、全身に送り出される血液の血しょう成分で、細胞に酸素や栄養素を運び、その後また血液と一緒に心臓に戻ってきて、再び全身に送り出される、という動きをくりかえしています。しかし、なんらかの原因で細胞間液がうまく血液中に戻れなくなる場合があり、それがむくみとなって現れるのです。

むくみの原因はさまざまですが、これといった原因がわからない場合、症状が長引いている場合、わずか数日で急な体重の増加があった場合などは、病気によってむくみが生じている可能性があるので、放置せず早めの受診・検査をおすすめします。

病気によって生じるむくみの種類と考えられる病気

病気の種類によってむくみの種類や特徴も異なってきます。

(1)腎性浮腫

腎臓の異常により生じるむくみです。腎臓の機能の低下によって余分な水分や塩分がきちんと排出できず溜まってしまったり、タンパク尿が大量で出てしまうことで体内の水分のバランスがうまく調整できなくなることでむくみが発生します。腎臓の病気は、初期の段階では自覚症状がほとんどないことも多く、むくみは重要なサインとも言えます。しかし、腎性浮腫は腎臓の不調が進行した際に見られることが多いため、むくみの症状がひどいときには早急に受診する必要があります。腎機能の低下によるむくみはもっとも多く、顔や手足にむくみの症状が現れます。腎性浮腫が症状として現れる病気には、「急性糸球体腎炎」や、「ネフローゼ症候群」、「糖尿病性腎症」などがあります。

(2)心性浮腫

心臓の機能が低下することで体内に水やナトリウムが溜まり生じるむくみです。心臓は全身の血行に関わるため、むくみが全身に及ぶこともあります。夕方から夜間にかけて症状が強く現れることが多いのも特徴。心性浮腫が症状として現れる病気には、「慢性心不全」や「肺性心」などがあります。

(3)肝性浮腫

肝臓の機能の低下によって起こるむくみです。肝臓の機能が低下すると、血液内に水分を留めるのに重要なアルブミンというタンパク質の合成がうまく行われなくなり、血液中の水分濃度が低下します。それにより消化器官から肝臓に血液を流す門脈の血圧が上がります。血圧の上昇が水分排出を阻害し、水分やナトリウムが体内に溜まり、むくみとなります。肝性浮腫が症状として現れる病気には、「肝硬変」があげられます。

(4)内分泌性浮腫

代表的なものには「甲状腺機能低下症」にともなって現れるむくみがあります。甲状腺機能低下により起こるむくみには、他のむくみと違い、指で押しても跡が残らずすぐに戻るといった特徴が見られます。

(5)栄養障害性浮腫

極度に栄養が摂れていない状態であったり、偏食などでビタミンB1が不足し脚気になっている状態のときに現れることのあるむくみです。栄養障害性浮腫で考えられる病気には、「メネトリエ病」、「蛋白漏出性胃腸症」、「ビタミンB1欠乏症」などがあげられます。

この他にも、静脈の流れが妨げられることで生じる静脈性浮腫や、リンパ節の腫れなどによってリンパの流れが妨げられることで生じるリンパ性浮腫、妊娠中毒症で起こるむくみなどがあります。

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