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性行為後の出血で考えられる原因とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/21

性行為後の出血は、子宮の病気が原因の場合があります。どのような病気の可能性があるのかを見ていきましょう。

性行為後の出血の原因で一番多いもの

性行為後に出血した場合、どのような病気が考えられるのでしょうか。

子宮膣部びらん

性行為の後の出血の原因として、もっとも多いのは子宮膣部(ちつぶ)びらんです。子宮膣部とは、子宮の最下部の腟内に突き出た部分のことで、びらんとはただれている状態のことを指します。しかし、子宮膣部びらんで実際にただれているケースは稀で、多くの場合は粘膜が赤くなって、ただれているように見えるだけです。

また、子宮膣部びらんには女性ホルモンの分泌が関与しているとされ、若い女性の多くに見られる生理現象なので、特に心配はありません。しかし、びらん部分は、刺激や細菌に対する抵抗力が弱くなっているので、挿入時に摩擦によって出血し、血液の混じったおりものが出たりすることがあります。子宮頸がんやクラミジアなどの性病でもびらんが見られることがあります。

子宮腟部びらんの治療

病気ではないので特に治療の必要はありませんが、出血をくり返したり、おりものが多い場合は、膣を洗浄したり、抗生物質を含む膣剤を投与したりすることがあります。また、さらに症状がひどい場合は、電気メスでびらんを焼く、または凍らせて切除したりすることもあります(現在ではめったに行われません)。

子宮頸管ポリープ

子宮頸部(子宮から膣につながる細い部分)の粘膜が増殖し、ポリープ(腫瘍)になった状態のことです。痛みや違和感などは感じませんが、ポリープはやわらかくて充血しやすいので、性行為やスポーツの後に出血し、血液の混じった茶褐色のおりものが出ることがあります。ただし、子宮頸部ポリープのほとんどは良性で、妊娠や出産にも影響しないといわれています。

子宮頸管ポリープの治療

経過観察の場合もありますが、自然に治癒することはないので、出血をくり返すなら切除をおすすめします。その場合は、膣から器具を挿入してポリープを根元からねじり取りますが、簡単な処置なので痛みはほとんどありません。出血も数日でお落ち着きます。

子宮がんだった場合は要注意

性行為後の出血で、もっとも気をつけたいのが子宮がんです。子宮がんには、子宮頸部に発生する子宮頸がんと、子宮体部(子宮の上3分の2を占める部分)に発生する子宮体がんの2種類あります。

子宮頸がん

子宮頸がんの発生には、性行為で感染するヒトパピローマウイルスが大きく関わっていることがわかっています。発症しても、初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると、性行為後の出血や不正出血(月経以外の性器からの出血)、おりものに血が混じって量も増える、月経の量が増えたり長引いたりするといった症状が現れます。

子宮頸がんの治療

初期の段階なら、お腹を切らずに膣から子宮頸部の病巣だけ切除し、子宮を残すことが可能です。しかし、がんが進行している場合は、子宮や卵巣、膣の一部、リンパ節などを摘出する手術や抗がん剤治療、放射線治療が、がんのステージや年齢、合併症に応じて行われます。

子宮体がん

子宮体がんの原因には、女性ホルモンのエストロゲンが関係していると考えられています。子宮体がんは早い段階から不正出血が見られることが多く、進行すると水っぽいおりもの、血の混じったおりもの、膿が混じって悪臭がするおりものが出るようになって、量も増えたり、激しい下腹部痛が起こったりすることもあります。子宮体がんは40代以降増えてきます。

子宮体がんの治療

卵巣にも転移しやすいので、子宮と卵巣、卵管を摘出するのが基本ですが、妊娠を希望していて、がんが初期の段階なら、子宮内膜をかき出す子宮内膜掻爬(そうは)とホルモン療法の併用で、子宮と卵巣を残します。また、がんのステージや広がり具合に応じて化学療法や放射線治療、ホルモン治療などを組み合わせて治療が行われます。

出血がすぐ治まっても念のため受診を

性行為後に出血があっても、子宮膣部びらんによるものが多いといわれており、それほど心配する必要はありません。しかし、子宮がんの可能性もあるため、子宮がん検診は定期的に受けるようにしてください。また、出血がすぐに治まらない、痛みがあるなどのときは早めの受診をおすすめします。

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