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口内炎には、うつるものとうつらないものがあるって本当?

更新日:2017/08/29 公開日:2017/03/29

この記事の監修ドクター

いなばクリニック 院長
稲葉岳也先生

口内炎は、粘膜である口の中にできるため、他の人にうつってしまうのか、疑問に思う人もいるかもしれません。基本的に、口内炎が人に伝染することはありませんが、口内炎以外にも伝染する可能性のある疾患はあります。ここでは、口内炎の感染の可能性やその他の感染病について見てみましょう。

感染しないタイプと感染の可能性があるタイプ

口内炎とは、口の中にある皮膚や舌、歯茎などにできる皮膚炎の総称です。そのため、口内炎といっても、種類や原因はさまざまにあります。口内炎の中には、ウイルスが原因となって起こる場合もあります。しかし、基本的にそれがウイルス性のものであっても、口内炎が他人に感染するということはほとんどありません。口内炎の中で一番多いといわれるアフタ性口内炎は、細菌やウイルスによって感染しないタイプの口内炎になります。

アフタ性口内炎

口内炎で特に多いのは、アフタ性口内炎です。これは、口の中を噛むなどして傷つけたとき、常在菌が傷口から入りこんで発症します。発症する部位としては、歯茎、頬の内側、舌、唇、上あごなどにでき、まれに、扁桃腺(へんとうせん)付近にも発症する場合があります。キスなどによって他人へ感染することはありません。

口腔カンジダ症

原因となるカンジダウイルスは、常在菌という健康な人でも持っている菌です。体調を崩したり、ストレスなどにより抵抗力が低下したときに発症します。そのため、口腔カンジダ症も他人から感染して広がることがないタイプの菌です。

他人に感染するケースがある口内炎とは

感染の可能性がある口内炎について、注意しなくてはならないのがウイルス性の口内炎です。ウイルス性口内炎には「ヘルペス性口内炎」があります。

ヘルペス性口内炎

単純ヘルペスウイルスが原因ですが、日本人の約8割が感染しているといわれています。ヘルペスウイルスに感染している自覚症状がないにもかかわらず、すでに感染しているということもあります。

ヘルペス性口内炎は、ヘルペスウイルスが体内に感染して潜伏している状態から、身体に備わっている抵抗力が低下したときにウイルスが繁殖して発症します。

症状として口内炎が見られる疾患

口内炎とは別に、感染する可能性のあるウイルス性疾患に、ヘルパンギーナと手足口病があります。

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナは、ウイルスによって発症する急性咽頭炎(きゅうせいいんとうえん)です。夏に流行するので夏風邪(かぜ)の一つと考えられています。患者は、5月頃から増加して、6~7月でピークに達します。

患者の9割以上が、5歳以下の乳幼児といわれており、小さな子供がいる家庭では注意が必要です。1歳代の子供の発症率が一番高く、そこから2歳、3歳、4歳、5歳と続きます。1歳未満の赤ちゃんでも5歳代と同じくらいの発症率といわれています。

症状は、突然の発熱、のどの痛み、口蓋垂(のどちんこ)周辺に水疱疹が出るなどがあげられます。つばを飲み込んだだけでも痛みを覚えることもあります。

ヘルパンギーナの原因

ヘルパンギーナの原因は、エンテロウイルスと呼ばれる菌です。エンテロウイルスには、さまざまな種類があり5つの分類に分かれますが、ヘルパンギーナの原因になるのはコクサッキーウイルスA群が多いといわれています。一度、感染すれば免疫ができて二度とかかることはありませんが、ウイルスの種類が多いために別の種類のウイルスに感染すると、またヘルパンギーナにかかってしまうことになります。

感染源として考えられるのは、「糞口感染(ふんこうかんせん)」で、手などについた便から感染します。エンテロウイルスは、体内に入ると腸内で増殖して便として排泄されます。予防のためには、トイレ後の手洗いはもちろんですが、赤ちゃんのオムツ交換のときには大人も注意しましょう。ウイルスが空気感染する心配はありませんが、便として排泄されたあとも、すぐに死滅はしません。

完治後1か月は注意

糞口感染のほかにも、咳(せき)やくしゃみなどの飛沫感染、ウイルスのついた物体への接触、皮膚の接触による接触感染によって人から人へ感染していきます。そのため、人が集まっている環境では集団感染を起こしやすい傾向があります。鼻腔内の分泌物から感染した場合は2~3日で感染率は低下するのですが、便からのウイルスは1か月程度も症状が続くこともあるといわれています。

手足口病

手足口病は、手足や口に水疱性の発疹ができる病気です。これもヘルパンギーナと同様にウイルス感染によって発症する病気で、発症するのは赤ちゃんから乳幼児までの小さな子供です。特に、夏に流行します。

原因

コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)が主な原因菌とされており、その他にもコクサッキーウイルスA10が原因となることもあります。感染経路は咳やくしゃみなどから感染する飛沫感染、ウイルスに接触して感染する接触感染、便と一緒に排泄されたウイルスから感染する糞口感染があげられます。

乳幼児に発症しやすい理由

乳幼児は衛生概念がまだなく、キレイなものと汚いものの区別がつかないため、ウイルスがついている物質にも触れてしまいます。また、幼稚園や保育所など人が集まる場所で過ごすこともあるため、子供同士の接触も多く、非常に感染しやすい環境といえるでしょう。また、小さい子供は原因菌となるウイルスへの耐性ができていないため、感染したら高い確率で発病してしまうという傾向があります。

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