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残暑から秋にかけての時期は肌の乾燥にご注意を!
夏の終わりから秋にかけて、まだまだ気温は高く汗をかく日もあります。しかし、湿度が低くなるため、汗をかいても蒸発しやすいため、肌の乾燥を招きやすくなります。冬が来る前にしっかりと保湿をして肌のバリヤ機能をキープしておきましょう。
今年は、残暑もさほど厳しくなく秋を迎えそうな状況ですが、これからの季節は6~8月の夏とは違って湿度が低くなるため、汗をかいても蒸発しやすいため、肌の乾燥を招きやすくなる状況を考えていく必要があります。
残暑から秋にかけての時期は、夏よりも乾燥しやすい!
体温が上がると人は汗をかきますが、その汗が蒸発するときに熱も一緒に放出されるのです。これは私たちの体に備わっている体温調節機能ですが、汗が蒸発するということは、皮膚の乾燥を招くことにも繋がります。
汗と皮脂の分泌が多く、湿度の高い夏よりも、残暑から秋に入る季節は湿度が低くなるため、お肌が乾燥しやすくなります。また、普段から肌が乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の方にとって快適な状況とは言い難く、注意が必要といえるでしょう。
乾燥による肌への悪影響とは?
角質層が乾燥してしまうと、肌に以下のような影響を与えてしまうので注意が必要です。すでに心あたりのある方は、肌が乾燥している状態かもしれません。
・肌バリア機能の低下
肌の表面にある角質層の水分が減ってしまうと、外部からの異物侵入を防いでくれる肌バリア機能が働かなくなります。また、バリア機能が低下すると肌の水分も、さらに蒸発しやすくなってしまいます。
・感染症にかかりやすくなる
毛穴から分泌される皮脂による膜で、外部からの最近やウイルスから守る役割があります。しかし、角質層の水分が失われてバリア機能が低下してしまう状態は皮脂の分泌も不安定になるため、皮脂膜による防衛能力も弱り、感染症にかかりやすくなります。アトピーに悩む9割の方は、何かしら感染症を併発してしまうのは、肌バリアと皮脂膜が正常に働いていないと考えられています。
・かゆみを感じやすくなる
通常、かゆみを知覚する神経は角質層より奥にある真皮層にあります。しかし、角質層の乾燥と皮脂膜による防衛機能が働かなくなると、かゆみの神経線維が角質層まで上ってくることが分かっています。すると、肌にちょっとした刺激でかゆみを感じやすくなります。かゆみによって肌を掻きむしってしまえば、余計に肌は荒れて状態は悪化してしまいます。このかゆみの神経線維は、角質層に水分を与えることで真皮層まで戻ります。
このように、肌が乾燥してしまうと状態を悪化させてしまうサイクルに陥ってしまう可能性があります。
肌を乾燥させない保湿テクニック
コンクリートの地面に打ち水をしても、すぐ乾いてしまうように、肌に対しても表面や角質層に水分を与えるだけでなく、“水分を保持”させることが重要になってきます。そこで押さえておきたいポイントが2つ。
<Point.1>角質層の水分保持機能を働かせる
角質層には水分をキープしてくれる物質があります。その中のひとつが「セラミド」というもの。角質層で水分を蓄えてくれる細胞間脂質というものの主成分です。この細胞間脂質に水分をキープすることで、肌のバリア機能も働きます。化粧品にはさまざまな保湿成分がありますが、細胞間脂質の主成分であるセラミドを配合したものは高い効果が期待できます。また化粧品だけでなくサプリメントによる摂取方法もあります。
<Point.2>
肌に与えた水分の蒸発を防ぐもうひとつの方法が、水分を与えた上から肌をおおうこと。一般的なスキンケアではクリームを塗ることで水分の蒸発を抑えます。しかし、使う化粧品の種類によって効果や使い心地はさまざまです。
病院で処方される保湿剤のワセリンは、ベタつきますがしっかりと肌をカバーして水分をとじこめます。市販のクリームはサラリとして使い心地を重視したものがありますが、ワセリンほどカバーする力はありません。決して何を使ってもよいというわけではないので、使ってみてちゃんと自分をカバーしてくれるものを選ぶようにしましょう。
また、家にいる時や外出時など、状況に合わせて保湿剤やクリームを使い分けるというのも押さえておくと便利です。
自分の肌に合った乾燥対策を知って、本格的な乾燥が始まる季節に備えましょう。
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