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感染アレルギーが原因だった!?硬いしこりと圧痛がある結節性紅斑
ひざから足首までの下腿に、赤い斑点(紅斑)ができて、しこりや圧痛がある場合は結節性紅斑(けっせつせいこうはん)の可能性があります。ここでは結節性紅斑の原因や症状、治療法についてドクター監修のもと、詳しく解説します。
結節性紅斑(けっせつせいこうはん)とは?
指先位から卵位の大きさの赤い斑点(紅斑)が脚に無数に発生し、圧痛をともなう病気です。患部は触るとしこりになっていて、硬くなっています。特に女性に多くみられ、ひざから足首までに生じることが多いです。
結節性紅斑の原因
結節性紅斑は感染アレルギー反応の一種です。その原因はさまざまで、真菌や結核菌、溶血性レンサ球菌、らい菌などの感染症からピル(経口避妊薬)などの薬剤というように多くのケースが考えられます。
また、内臓の悪性腫瘍や潰瘍性大腸炎、ベーチェット病、クローン病やサルコイドーシス、結核などの疾患から発症するケースもあります。
結節性紅斑の症状
主に女性のひざから足首までによく発症し、赤く腫れあがった発疹が見られます。圧力をかけたときに痛みを感じる場合もあれば、なにもしなくても痛む場合もあります。
多発する紅斑は皮膚から少し盛り上がり、周囲が不鮮明になっています。大きさは指先位から卵位の大きさまでさまざまです。触ってみると固いしこりになっています。重症化すると太ももや腕の広範囲におよぶことがあります。
また、斑点以外にも発熱や倦怠感、関節痛などの症状も表われます。約2週間から4週間で改善しますが、再発してくりかえす場合もあります。
結節性紅斑の治療法
まずは大人しく安静にしていることがとても大切です。原因によって差はありますが、脚を上げて横になると効果が期待できるともいわれています。
さらに、医師に相談して原因をハッキリさせることが完治への近道です。検査結果が出るまでは、非ステロイドの抗炎症剤を使用します。検査結果が出て原因がハッキリすれば、その原因を取り除く治療に移っていきます。ピル(経口避妊薬)などの薬剤が原因であれば使用を中止します。もしも結核が原因であれば抗結核薬を使用します。
原因にもよりますが、重症化した場合には副腎皮質ステロイド薬を服用するケースもあります。このように原因をハッキリさせないと根本的な治療ができないので、必ず医師の診断を受けましょう。
また、治療後に色素沈着が起こる場合がありますが、色素沈着はおよそ半年で消えていきますので心配はいりません。
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