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仮性・真性の陥没乳頭(乳首)の違いとは?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.05.01
ドクター画像
この記事の監修者
すなおクリニック 院長 土屋沙緒

陥没乳頭(乳首)は乳首が内側に入りこんでしまっている状態のことを言いますが、大きく「仮性」と「真性」の2種類に分けられます。では、どのように見分けたらいいのでしょうか?ドクター監修による記事で紹介していきます。

陥没乳頭

陥没乳頭(乳首)は片方だけ現れる場合や両胸ともに現れる場合など、ケースバイケースです。成人女性の10人に1人の頻度で出現すると言われていましたが、近年では若い女性の5人に1人と増えていて、乳管と乳腺の発育のバランスが崩れることで起こると言われています。

そして、陥没乳頭は「仮性」と「真性」と大きく2種類に分けられます。では、どのように見分けたらいいのでしょうか?

仮性と真性のチェックポイント

チェックは簡単で、乳首に刺激を与えてみることです。

仮性の陥没乳頭は、刺激を与えると表に現れるタイプです。将来的に授乳できる可能性が高く、比較的軽い状態と言えます。また、マッサージや吸引器などを活用することで状態が良くなる場合もあり、それでは改善しない場合に手術を検討します。

真性の陥没乳頭は、刺激をしても出てこないで常に乳首が陥没しているタイプです。将来的に授乳できるかどうかは、状態によって異なります。自己チェックで真性の疑いが強くなった場合は、病院に行って医師に相談することをオススメします。

陥没乳頭で気をつけたい病気のリスク

仮性タイプでも真性タイプでも共通して注意したいのは、病気に発展するリスクです。陥没している部分は垢や分泌物が溜まりやすく、そこで細菌が繁殖して乳腺炎を起こすことがあります。

乳腺炎とは?

乳腺が雑菌の繁殖により急性炎症を起こす病気です。放っておくと乳腺の正常な部分も破壊され、うつ伏せに寝るのが難しいくらい強い痛みが出ます。発熱や全身倦怠感などの症状も伴うため、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

また、膿がたまって乳房内に膿瘍(のうよう)ができてしまった場合は、切開してたまった膿を出さなければいけません。

陥没乳頭の方は、乳首の下部分に炎症を繰り返す慢性乳腺炎にも気をつけてください。授乳やホルモンの分泌と関係なく発症するため注意が必要です。

乳腺炎を防ぐためには、乳頭を清潔に保つことが重要です。仮性陥没乳頭の方は入浴のたびに乳首を出して洗浄するようにし、真正の方もできる範囲でよく洗浄します。雑菌のついた汚い手で触らないようにすることも心掛けましょう。

授乳中の方は搾乳機などを使って母乳をためないことも有効です。また、脂肪分の少ないヘルシーな食事を心掛けることで乳腺がつまるのを予防するので、オススメです。

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