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アロマテラピーの効果と注意点
アロマテラピーの効果と注意点について、ドクター監修の記事で解説します。アロマテラピーを効果的に生活に取り入れるために、アロマテラピーと精油の正しい知識をお伝えします。
多くのストレスに囲まれながら生きる現代人にとって、植物の持つ自然の力を利用してストレスを和らげるアロマテラピーは大変魅力的です。
アロマテラピーの効果
アロマテラピーとはアロマ(芳香)とテラピー(療法)を合わせた造語で、文字通り「芳香療法」のことです。
植物が持つ香りや有効成分が凝縮された精油を使って人間の身体に本来備わった自然治癒力を高め、健康維持や疲労回復、体調不良などの心身の不調を癒すことで病気になりにくい体質を作る効果が期待されています。
このように、アロマテラピーは病気をピンポイントで治療する西洋医学とは根本的に異なることを理解しておきましょう。
アロマテラピーで期待できる効果は、使用する精油によって異なります。例えば、代表的なラベンダーの精油には鎮静効果があり、ストレスにより緊張した心身をリラックスさせることができます。
他にも、清涼感のある香りで気分をリフレッシュさせたり鼻をすっきりさせたりするペパーミントや、気分を明るく前向きに導くオレンジなど。精油に含まれる有効成分はそれぞれ異なり、アロマテラピーに用いられる精油の数は300種類以上もあります。
まずは、ご自分のお気に入りの香りを見つけることから始めると良いでしょう。直観的に気に入った香りの精油は、そのときの自分の心身が必要としている香りである場合も多くあります。
アロマテラピーを行う際の注意点
アロマテラピーを行なう際には精油を使用しますが、取り扱いには注意が必要です。
●天然の成分とはいえ高濃度で凝縮されている精油は、原液のままでは肌には刺激が強すぎます。マッサージなどで肌に塗る場合は、キャリアオイル(植物油)で薄めましょう。決して原液のまま肌に付けないようにしてください。
●希釈した(薄めた)精油をマッサージや湿布で使う場合は必ずパッチテストを行ってください。二の腕の内側に塗って24~48時間放置し、かゆみやかぶれなど異常がないか確認します。
異常を感じたら、すぐに洗い流しその精油の使用は中止してください。精油の種類や使用する方の体質によっては、アレルギー反応が起こる場合があります。また、希釈に使用するキャリアオイルもパッチテストを行うと安心です。
●精油は大変デリケートで、酸素や湿気、熱、光などの影響により成分が変わってしまうことがあります。お風呂場や洗面所、窓際など高温多湿な場所は避け、冷暗所に保管してください。引火性もありますので、置き場所には注意しましょう。また、精油は遮光性のある瓶に入っていますので、このまま保管すると良いでしょう。
●レモンやベルガモットなど柑橘系の精油のなかには、光による光毒性がある成分が含まれているものもあります。肌につけて外出すると炎症を起こす可能性があります。
●開封後の精油の使用期間は1年、未開封であっても製造から5年以内を目安としてください。期限を過ぎた場合や、期限内であっても香りや色に変化がみられる場合は使用を控えてください。
●3歳未満の乳幼児に対しては、薄い濃度での芳香以外は使用を控えましょう。3歳以上であっても、子供への使用は大人よりも精油の濃度は低くすることをオススメします。
●妊娠中や授乳中、持病のある方、お肌が敏感な方は使用できない精油があります。使用前に担当の医師や専門家に相談すると良いでしょう。
精油を効果的に使用するためには、このような注意点を知っておく必要があります。
正しい使用方法を守り、アロマテラピーを楽しんでください。
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