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ホットクレンジングってどんなもの?特徴とメリット・使い方
数あるクレンジング剤のなかでも、温感作用がある「ホットクレンジング」とはどのようなものでしょうか。ホットクレンジングを使うメリットや正しい使い方について、ドクター監修の記事で解説していきます。
ホットクレンジングに期待できる効果や正しい使い方を解説します。
肌を温めながらメイクを落とすホットクレンジング
「ホットクレンジング」とは、発熱する成分が入っているクレンジング剤のこと。温感作用によって、肌表面を柔らかくさせながら、メイクを落とせるのが特徴です。ホットクレンジングにもいろいろなタイプのものがありますが、現在主流なのは、ジェル(ゲル)タイプのものです。
なぜ「温める」ことが重要なの?
肌を温めながらクレンジングをすることで、どのような効果が期待できるのでしょうか。ホットクレンジングを使うメリットとして、次の3つが考えられています。
温めることで毛穴汚れが落としやすくなる
ホットクレンジングの温感作用で肌が柔らかくなると、毛穴も柔らかくなり、毛穴の中に詰まっている皮脂やメイク汚れが浮きやすくなります。
肌に必要なうるおいを残せる
洗浄力が強いクレンジング剤は、汚れが落ちやすい反面、肌に必要な皮脂や保湿成分まで洗い流してしまいます。ホットクレンジングの場合は、温めることでメイクを浮かせるので、汚れは落としつつ、肌に必要な成分を残しやすいといわれています。
保湿成分が浸透しやすくなる
ホットクレンジングの温感作用で肌が柔らかくなれば、その後に使う保湿化粧品の成分が肌に浸透しやすくなります。
ホットクレンジングを使う際のポイント
このように、ホットクレンジングにはさまざまなメリットがありますが、使い方が間違っていればきちんと効果を得ることはできません。ホットクレンジングを正しく活用するためのポイントを紹介します。
使用する際は乾いた手で
ホットクレンジングの多くはジェルタイプですが、手が濡れていると、ジェルとメイクが上手く馴染まず、メイク汚れが落ちにくくなってしまいます。使用する際は、タオルで手を拭くなど、必ず手を乾かしてから使うようにしましょう。
適量を守る
これは、ホットクレンジングに限った話ではありませんが、量が少なければ、メイクを落とすために必要なクレンジング剤が顔全体に渡らず、きちんと落としきることができません。すると、肌に残った汚れがやがて酸化し、肌にダメージを与えてしまうのです。
また、少ないクレンジング剤で無理にメイクを落とそうとすると、ついつい肌を摩擦してしまい、乾燥や色素沈着の原因にもなります。そのたメイクレンジング剤を使用する際は、適量を守ることが大切です。
肌タイプ別のクレンジング・乾燥肌
多くの方はもともと乾燥肌なのではなく、間違ったスキンケアで角質層を傷め、自ら乾燥肌になってしまうことが多くなっています。
この記事では、スキンケアステップの中で、もっとも乾燥肌の原因となりやすいクレンジングについて改善方法をご説明します。
※乾燥肌用の化粧水選びのポイントや必要な成分について知りたい方は、『乾燥肌の化粧品選び(3)化粧水_』をご覧ください。
クレンジングが肌に与えるダメージとは
肌の水分保持力は、角質層の細胞間脂質が80%、NMF(天然保湿因子)が18%、皮脂が2%を担っているので、これらが流出すると、肌の水分保持力は激減してしまいます。
油性の成分を洗い落とすクレンジングは、角質層に以下の2つのダメージを与えるので、スキンケアの中でももっとも注意が必要なスキンケアステップです。
摩擦によるダメージ
摩擦は水分を保持する役割を果たす角質層を物理的に傷つけ、はがしてしまいます。さらに、肌が濡れた状態だと、角質層がふやけてはがれやすくなっているため、より注意が必要です。
クレンジングの洗浄成分(界面活性剤)によるダメージ
現在、「クレンジング」といえば、洗い流せるタイプが主流。これらはとても便利ですが、メイクを浮かせるオイル分が水に溶けるようにするため、多くの界面活性剤が使われています。
界面活性剤は、メイクや汚れだけではなく、肌の保湿能力の80%を担う角質層の細胞間脂質(セラミドなど)も洗い流してしまいます。
ダメージを最小限に抑える工夫が必要
可能であれば、お化粧をしないか、せっけんや洗顔料で落とせるメイクにし、クレンジング自体を行わないのが理想です。
しかし、そうはいかない時も多いはず。その場合は、「しっかりメイクは落としつつ、ダメージを最小限に抑える」工夫が必要です。
こすらないで落とせるクレンジング方法を選ぶ
第一に、「こすらないでメイクを落とすこと」がとても重要です。
肌のためにマイルドなクレンジング剤を使っても、なかなかメイクが落ちず、こすって角質層を傷つけたのでは、本末転倒。
なるべくこすらず、短時間でメイクが落とすことを念頭に、適したクレンジング剤と方法を選びましょう。
クレンジング剤を使い分ける
メイクが濃い部分に合わせて選んだクレンジング剤で顔全体をクレンジングするのは、肌にとって大きな負担です。
「その部分のメイクを落とすのに必要最低限な洗浄力」のものを、パーツ毎に使い分けましょう。
たとえばウォータープルーフの落ちにくいマスカラを落とすためには洗浄力の強いクレンジング剤が必要となります。その際は、なるべくまつげ以外のパーツに付着しないようにオフすることが重要です。
綿棒やコットンを駆使して細かく丁寧にまつげのみにクレンジングをつけたり、下まぶたにコットンを置いたり、目元にワセリンやクリーム、オイルを塗って保護するなど、強いクレンジング剤で受けるダメージを最小限に抑えましょう。
肌タイプ別クレンジング・敏感肌
敏感肌に悩む方は、日々のケアの仕方がわからないという方も多いのでは?これまでの敏感肌ケアの仕方を見直すだけでずいぶん改善されるかもしれません。
クレンジング剤の刺激が敏感肌の原因に
私たちの肌や毛髪は、毛穴の中の皮脂腺によって分泌される皮脂によっておおわれています。これを皮脂膜と言いますが、皮脂膜は、「天然のクリーム」と呼ばれ、肌をおおうことで保湿・保護しています。1日に1~2g分泌される皮脂ですが、洗顔のしすぎや刺激の強いクレンジング剤などの使用によって、取り去られてしまうと肌が乾燥して、少しの刺激にも敏感に反応するような肌「敏感肌」になってしまいます。
ただでさえ敏感肌の方は、皮脂分泌が少なく乾燥しがちで、少しの刺激にも反応してしまう可能性があります。そのうえさらに、クレンジング剤を強い力で肌に塗りつける、ティッシュやコットンで必要以上の力を入れて拭き取ったりするなど過度の刺激は厳禁です。敏感肌の方は、肌に負担を与えないようなスキンケアを心がけたいものです。
クレンジング剤に含まれる界面活性剤が悪者であるといわれますが、油性のメーキャップ料を水分となじませるためには必要なもの。ただ、界面活性剤を多く使ったクレンジング剤を使うと、汚れとともに皮膚にとって必要な皮脂まで取り去ってしまいますので注意が必要です。
シートタイプのクレンジングは、簡単で人気があるようですが、「拭き取る」こと自体が刺激になりますし、メイクを落としきれない場合は、肌に残ってしまい酸化の原因になってしまいます。シートタイプで拭いた後は、必ず洗顔し直すようにしましょう。
いずれにしてもクレンジング剤は、肌の上にとどまる時間を短くすることが大切です。なじんだと思ったらすばやく洗い流すようにしてください。界面活性剤の量は、洗い流すタイプの方が少ないですから、敏感肌の方は特に拭き取るよりも洗い流すタイプのものをおすすめします。
クレンジング剤の肌への刺激
クレンジングも肌への負担がそれぞれ違います、自分の合うものを見極めましょう
どうしても界面活性剤が気になる場合は、界面活性剤を使わないクレンジング・洗顔料もありますし、石油系ではなく自然由来の界面活性剤を使用しているものを選びましょう。軽いメイクの場合は、クレンジングは使わずせっけんでの洗顔だけにするなど、肌への負担を最小限にすることを心がけましょう。いずれにしても、洗顔後に大切なのが保湿です。セラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸などが入った化粧水などでしっかり保湿をしましょう。植物性エモリエント成分配合なども保湿効果に優れています。
角質層を傷つけない洗顔の仕方
敏感肌の人は、使っているスキンケアコスメの成分が刺激になっていることもありますが、洗い方に問題がないかご自分の洗い方を振り返ってみてください。ゴシゴシ洗えば、きれいになると思っている人が結構いますが、ゴシゴシ洗いは肌への負担になりますから、正しい洗顔の仕方を知って肌を清潔に保つようにしましょう。
洗顔のポイントは、よく泡立てることです。肌にせっけんをこすりつけることで汚れが落ちるわけではなく、泡の表面張力によって汚れを包み取りますから、キメの細やかな泡を立てるようにします。顔の皮膚に触れないように、泡の上からそっと押すだけ、あるいは泡で弱くマッサージするだけでも皮膚の汚れはキレイに落ちます。泡で洗った後、タオルで顔を拭くときも、質のよいソフトなタオルで軽く押さえるようにして水分を取ります。
おすすめは、固形せっけんです。固形の方が液体状のものより泡立ちますが、界面活性剤ではなく、せっけん成分で泡だっていますので、刺激が少なくてすみます。ちなみにゴシゴシ洗うと、その刺激によってメラニンが増えて肌の色素が濃くなってしまいますから、注意しましょう。
肌が弱い人は自分にどの化粧品が合っているのかがわからないと困っている方も多いと思います。購入を決める前に化粧品売り場でサンプルをもらい、腕の内側など目立たないところで一度試してみましょう。根気強く、自分にあった化粧品を探しましょう。
肌タイプ別クレンジング・オイリー肌・混合肌
オイリー肌のクレンジング法については『脂性肌のクレンジングと洗顔』 をご覧ください。
混合肌のクレンジング法については『部分的に変える!混合肌のクレンジングと洗顔』 をご覧ください。
クレンジング剤はどれを選ぶ?
油性のメイクを浮かすことができるのは油分で、それを水と混ぜて流すのが界面活性剤。このふたつのバランスが、クレンジング剤選びのカギとなります。
油分が少ないものは油の代わりにメイクを浮かすため界面活性剤が多く必要になり、逆に油分が多すぎると、その油分を落とすために多くの界面活性剤が必要となるのです。どちらも肌にとっては負担になります。
クレンジング剤にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
ミルクタイプ
肌へのダメージが比較的少なく、やさしい洗浄力が特徴。水分が多いので滑らかなテクスチャのものが多い。
ジェルタイプ
白濁したもの(乳化タイプ)はクリームタイプに近く肌にやさしめ。透明なものは界面活性剤が多く、肌への負担が大きい。
クリームタイプ
油分と界面活性剤のバランスがよいものが多く、比較的肌への負担が少ない。
オイルタイプ
もっともメイクを落とす力が強いタイプ。油分も界面活性剤も多く含むので、肌へのダメージが大きく、乾燥もしやすい。
リキッドタイプ
油分が少なく、界面活性剤の量は多め。
ウォータータイプ
油分が少なく、界面活性剤の量は多め。コットンで拭き取るため肌への刺激も強い。
拭き取りシートタイプ
簡単に拭き取るために界面活性剤を多く含んでいる。拭き取りの摩擦で刺激も強く、シミの原因となることも。
界面活性剤不使用のもの
純粋なオリーブオイルやホホバオイル、コールドクリーム(天然の油脂にせっけんなどを加え乳化させたもの)のこと。界面活性剤を使用していないので肌への負担は少ないが、水で洗い流せないため拭き取りによる刺激に注意が必要。一度では落ち切らないことが多く、手間もかかる。
しっかりメイクの時はオイルタイプ、それ以外はミルクタイプやクリームタイプなど何種類かを使い分けするのもよいでしょう。
クレンジングの後の洗顔不要という商品もありますが、油性と水性の汚れをひとつで落とすことは非常に難しく、それだけ多くの界面活性剤も必要になるため肌への負担は大きいと言えます。避けたほうが無難でしょう。
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