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金属アレルギーの原因と予防
金属アレルギーは、アクセサリーなどの金属が汗と反応して、皮膚がかぶれたり、かゆみが出たりします。発症する前の予防が大切なので、原因や気をつけたい金属、予防や注意点についてドクター監修の記事で解説します。
金属が肌に触れている部分が炎症を起こし、かゆみなどが生じてしまうのが金属アレルギーです。好きなアクセサリーが身につけられなくなったり、歯の治療で必要な歯科金属でもアレルギー反応がでてしまうおそれがあります。発症していないうちに予防することが大切です。原因や予防について詳しく解説します。
金属アレルギーの原因
原因の大半はアクセサリー
金属アレルギーの原因の約8割を占めるのが、ピアスやネックレスなどのアクセサリーです。特に、慣れない人がピアスを着用する場合に注意が必要です。イヤリングやネックレスなどと異なり、ピアスは血液や体液に直接触れるものなので、症状がより生じやすいためです。
発症のメカニズム
金属アレルギーは、金属と汗などの体液が反応することで起こります。汗などに触れて溶け出した金属がイオン化して、皮膚のタンパク質と結びつくことでアレルギーの元となり、皮膚炎を起こします。
接触性皮膚炎に分類される
接触性皮膚炎とは、外からの刺激が皮膚に触れると、赤いブツブツの紅斑(こうはん)や盛り上がった丘疹(きゅうしん)、水ぶくれなどの湿疹ができることどす。かゆみや痛みを感じることがあります。
金属アレルギーも、皮膚にイオン化した金属が触れ、刺激になることから起こる接触性皮膚炎のひとつです。接触性皮膚炎は、原因である刺激を取り除くことで、発生した症状が治ることが期待できます。
接触性皮膚炎の治療
第一にすべきことは、原因の特定です。症状が出る前に、どのようなものに触れたかを明らかにし、原因となった物質を特定します。
症状の程度によって、湿疹にステロイド外用薬を塗ったり、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬を服用したりという薬剤による治療を行う場合があります。いずれもドクターの指示に従って行うことが必要です。
また、症状が出た部分を掻き壊さないように注意し、原因物質に触れることを避け、皮膚の清潔を保つようにケアすることも大切です。
金属アレルギーの症状
金属アレルギーは、大きく2つに分類できます。発生の原因や症状の現れ方に違いがあります。
金属接触アレルギー
金属が皮膚や体液に直接接触すると、溶け出してイオン化し、体内に入り込みます。そこへ再び金属が接触することで、かぶれを起こし、かゆみや水ぶくれなどが現れます。慢性化するとなかなか治りにくいケースが多いです。
全身型金属アレルギー
歯の詰め物や被せ物の歯科金属や、服用した薬、食品に含有された金属が体の中に侵入することが発症の原因となるとされています。腸や口の粘膜から吸収された金属が、汗として皮膚から分泌されると発症します。
体内にある金属が発汗によって溶け出して、金属イオンとなって皮膚に炎症を起こさせるため、全身に症状があらわれる可能性があります。特に、直接金属に触れていなくても汗をかきやすい手のひらや足の裏に発症しやすいと考えられます。
金属アレルギーが起こりやすい金属
金属の持つ性質によって、金属アレルギーが起こりやすい金属と起こりにくい金属があります。金属アレルギーが起こりやすいのはイオン化傾向の高い金属で、代表的なものとして、ニッケル・コバルト・水銀・クロムなどがあげられます。
特にニッケルは加工がしやすいことから、安価な製品に用いられることが多い金属です。ネックレスやピアス、ブレスレットなどのアクセサリーだけでなく、ブラジャーの金具や腕時計の素材になることもあります。いずれも皮膚に触れている時間が長く、汗をかくような場所につけるものが多いため、金属アレルギーの原因になりやすいものと考えられます。金属アレルギーの人の中で、ニッケルが原因物質である人がもっとも大きな割合を占めているといわれています。
金属アレルギーの予防
金属アレルギーは、1度症状が出るとその後も同じ原因物質に反応し続ける可能性が高いです。つまり、一生その金属を身につけることが難しくなるおそれがあるということです。したがって、金属アレルギーのない人こそ、予防に気をつかうことが大切になります。
汗に注意
予防のためにできることとして、汗をかきやすい体質であったり、暑くて汗ばむような気候のときには、金属に触れることを避けるようにすることがあげられます。できるだけアクセサリーは外しておいて、涼しい汗をかかない場所でつけるなどの工夫が大切です。
また、金属アレルギーの起きにくい素材のアクセサリーを使うことも有効と考えられます。
素材を選ぶ
金属アレルギーが起きやすいニッケルの製品は選ばないようにして、金属アレルギーが起きにくい安全といわれている素材のものを選ぶことが予防につながるでしょう。具体的には、プラチナや金、銀、チタンなどです。近年では、勤続を使っていない、樹脂などで作られたアクセサリーも種類が豊富になっています。
口内を清潔に
また、体に触れる金属は、アクセサリーだけではありません。歯科金属は全身型金属アレルギーの原因になることがあるので、金属が唾液によって溶けだすのを防ぐためにも、口の中を清潔に保つことが必要です。
アクセサリーをよくつける人は要注意
金属アレルギーは男性よりも女性に多く見られ、金属アレルギーで皮膚科にかかる人で一番多いのは、40代の女性だというデータがあります。また、若い女性の約2割の人が、金属アレルギーを持っているといわれます。理由としては、金属が使われているアクセサリーなどを身につける機会も時間も多いことが考えられます。
症状が重症化すると、金属が触れた部分だけでなく手のひらや足の裏にも症状が現れたり、日常で触れられないと困るであろう小銭や鍵などの金属にも、アレルギー反応を示してしまうことがあります。そのため、予防とともにもし症状が現れたら早い段階でドクターに相談することが大切です。
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