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スギ花粉とヒノキ花粉の違いは

更新日:2017.11.07
公開日:2016.08.26
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この記事の監修者
ほしなが耳鼻咽喉科 院長 星長啓介

花粉症を引き起こす植物の中で、アレルゲンとして間違えやすい植物に「スギ」と「ヒノキ」があります。スギ花粉とヒノキ花粉の違いは何なのでしょう。その違いについて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

スギ花粉とヒノキ花粉の違いについて説明します。

スギ花粉症とヒノキ花粉症の違いについて

スギとヒノキの花粉は飛散時期が重なっているだけでなく、物理的な構造も非常に似ています。そのため、花粉症の原因となっている植物を特定するのは症状だけでは見分けにくいという特徴があります。

スギ花粉とスギ花粉症の症状

スギ花粉は、飛散量に波はあるものの、ほぼ1年を通して飛んでいます。スギの雄花の中で成長した花粉は2月~4月にかけて飛散のピークを迎えます。大きさは20~40ミクロンです。

スギ花粉症の症状としては、主にくしゃみ、鼻水、鼻づまりに加えて、目のかゆみ、充血、涙目などがあります。また、スギ花粉症では鼻炎症状が強く出る傾向があります。

ヒノキ花粉とヒノキ花粉症の症状

ヒノキ花粉は、ヒノキの雄花の中で作られます。飛散するのはスギ花粉より少し遅く、3月~5月にピークを迎えます。花粉の大きさは30~40ミクロンです。

ヒノキ花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、涙目などです。症状もスギ花粉症とよく似ていますが、比較的目に強い症状が出やすい傾向があります。

スギ花粉症とヒノキ花粉症は間違えられやすい

このように、スギ花粉症とヒノキ花粉症に大きな違いはありません。そのため、専門家でも症状から花粉症の原因を特定するのは難しいといわれています。現在では簡単な免疫学的な血液検査にてアレルゲンははっきり分かります。

物理的な構造が類似してるため、スギ花粉症の人の多くが、ヒノキ花粉にもアレルギー反応を示すといわれています。

スギとヒノキの両方で花粉症を発症すると、症状が長期化・重症化するリスクをともないます。症状の重症化を防ぐためにも、早めに医療機関で血液検査し、きちんとアレルゲンを特定したうえで適切な治療を受けるようにしましょう。

スギ花粉症とヒノキ花粉症の治療法に違いはあるのか

花粉症の治療の場合、対症療法に関しては花粉の種類によって薬が異なるものではなく、鼻や目に出たアレルギーの症状によって薬剤を使い分けるので、ヒノキでもスギでも治療法に大きな違いはありません。主な飛散時期がスギよりもヒノキの方が遅いので、薬を遅い時期まで飲む必要があります。アレルゲンがはっきり分かっていると、おおよその内服時期も分かります。

詳しくは『ヒノキ花粉症に使用される薬について』をご覧ください。

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