発育段階にあるお子さんにとって、カルシウム、ビタミン、鉄、たんぱく質…栄養はバランスよく摂取して欲しいもの。ですが、徹底するには栄養に関する専門知識や料理の技術なども関係してくるので、なかなか難しいところです。お子さんによっては好き嫌いもあるため「せっかく作って用意しても食べてくれない」なんてこともよく聞かれます。
かといって栄養が偏ってしまうのも考え物、ということで、お子さんにサプリメントを与えたり、サプリメントの摂取を検討していたりするご家庭も多いようです。ただし一般に販売されているサプリメントは大人向けです。それをお子さんにあたえることでどのような影響があるのでしょうか。
サプリメントは基本的に大人が使用するもの
そもそもサプリメントとは栄養補助食品、つまり食品です。少し考えにくいですが、牛乳、たまご、野菜…といった食べ物と分類上は同じものということになります。「だったら子どもにそのまま与えても大丈夫なのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
そもそも日本にはサプリメントに対する法律や規則、定義がありません。品質や規格は各メーカーにゆだねられているため「入っている成分がよくわからない」というものも多いのです。
たとえば錠剤タイプのものだと、メインとされている成分以外に、錠剤状に固める添加物が加えられている場合があります。また、液体タイプのものだと、量を増やすために必要のない成分が加えられている場合があります。安全性が化学的な裏づけによって立証されていないものなので、どんな副作用があるのかもわからないのです。
健康な成人であれば特別気にしなくても大丈夫なことでも、発育段階にあるお子さんにとっては何かしら影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
サプリメント摂取による効果や影響とは
通常のサプリメントに含まれる成分量は、大人にとってちょうどよい量となっています。そのため、お子さんにとっては摂取量が多くなってしまい、過剰摂取してしまう恐れがあるのです。ただし、具体的にどのような影響が出るかどうかは分かっていません。
というのも、具体的な影響を調べるためには臨床実験が必要だからです。お子さんに協力してもらって大人用のサプリメントを服用した結果、どのような影響がでるかを実際に確認しなければ分からないことなのです。この実験で取り返しのつかない事態が起こる可能性はゼロではないため、現実には難しいでしょう。
どうしても、というときはこども用サプリを選ぶ
大人も同じですが、基本的には栄養は食べ物から摂取することが基本です。どうしても足りないものを補うために飲むのが、サプリメントの本来の役割なのです。とはいえ、アレルギーや体調の問題によって、お子さんの栄養が足りなくなってしまうのも考えもの。
そういった場合にサプリメントを取り入れるとしたら、子ども用のサプリメントを選ぶのがいいでしょう。子ども用であれば、含まれている成分量はお子さんにとって多すぎないように作られています。ただし、天然成分で作られていて、添加物がゼロか極力少ないものを選んでください。また、常用するのではなく、あくまで一時的なものにとどめるようにするのがおすすめです。
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