「スーパーヒアルロン酸」という名称を、どこかで聞いたことがあるという人は多いでしょう。その名の通り、ヒアルロン酸と比較して、約2倍の水分保持力と保湿力のあるヒアルロン酸のことです。
正式には「アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム」という名前なのですが、テクスチャーは粘性が低いためさっぱりとしているにもかかわらず、通常のヒアルロン酸よりも角質内保湿力に優れているのです。
そういったことから「スーパーヒアルロン酸」と呼ばれるようになりました。
では、そのスーパーヒアルロン酸の特徴と効果を見てみましょう。
スーパーヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸の持つ保湿力をさらに強化するために、化粧品メーカーによって開発された、「アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム」のことを、別名、「スーパーヒアルロン酸」と呼びます。その性質と特徴は次の通りです。
親水性と疎水性
ヒアルロン酸の持つ「水酸基」と呼ばれる原子の集団の一部を、「アセチル基」と呼ばれるものに置き換えたのがスーパーヒアルロン酸です。
このことにより、水に溶けやすくまざりやすい「親水性」と、水に溶けにくくまざりにくい「疎水性」の、両方の性質を兼ね備えることになりました。
この両方の性質から、空気中の湿度に左右されることなく、肌の水分量を一定に保つことができるのです。
親油性
また、油となじみのいい「親油性」を持つことから、肌の皮脂膜との相性もよく、長時間水分を肌に留めることができます。角質を柔らかくして、角質に対して水分をたっぷりと与えることができるのです。
この高い保湿力と、肌とのなじみの良さが、スーパーヒアルロン酸の大きな特徴です。
スーパーヒアルロン酸の効果
スーパーヒアルロン酸は、通常のヒアルロン酸と比べて約2倍の保水力を持つだけでなく、とても肌なじみが良く、長時間にわたって潤いを保ってくれるので、もちもちした潤い肌が期待できます。
肌なじみがいい理由は2つあります。1つ目はアセチル基が肌に吸着することによって、表面にしっかりと留まるということ。2つ目は分子量が1万~10万と小さいので、浸透率が高く、角質層の奥まで浸透することです。
一度使ってみたい、という方は成分表に「アセチルヒアルロン酸Na」と記載のある化粧品を選んで試してみてください。
その他にも、高い水分保持機能を持つセラミドに興味がある方は、「セラミドの皮膚内での役割」や「セラミド配合化粧水の正しい選び方・使い方」、「セラミド配合美容液の正しい選び方・使い方」をご参照ください。
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