海洋性プラセンタ=魚プラセンタとは?
魚に胎盤はないけれど「卵巣膜」がある
海洋性プラセンタは魚由来のプラセンタで、魚プラセンタとも呼ばれる美肌成分です。ただし、厳密には海洋性プラセンタは「プラセンタ」ではありません。
プラセンタというのは、胎盤という意味です。胎盤は哺乳類に特有のものですので、卵生である魚には存在しません。本来の定義から言えば、海洋性プラセンタを「プラセンタ」と呼ぶのは誤りです。しかしながら、動物性プラセンタと似たような成分が多く含まれていることから、便宜的にこう呼ばれています。
海洋性プラセンタとして用いられるのは、魚の「卵巣膜」という部分です。これは卵を守って育てる部分ですので、機能としては胎盤に近いものだということができます。やはり胎盤と同じように、卵巣膜には豊富な栄養成分が詰まっています。
現時点では鮭由来のもののみ
もっとも魚の卵巣膜は動物性プラセンタと同じように素材として活用するのは難しく、現時点で実用化されているのは鮭のもののみです。今のところは「海洋性プラセンタ=鮭の卵巣膜」だと認識しておいて間違いはありません。
卵巣膜というとあまり馴染みがないかもしれませんが、実は鮭の卵巣膜は昔から日本人に親しまれてきました。
鮭の卵と言えばイクラです。食品として売られているイクラは一粒一粒ほぐされてバラバラにされた形ですが、元々は卵巣膜に包まれた塊として産まれてきます。そうです、ここまで読んでピンときた人も多いでしょう。海洋性プラセンタというのは、筋子の表面の薄皮の部分なのです。
海洋性プラセンタの成分と効果
海洋性プラセンタには、動物性プラセンタと同じように多くのアミノ酸が含まれます。特に、ホルモンバランスを整えてくれるグリシンが豊富です。また9種類ある必須アミノ酸の全てが含まれているのも特徴です。これは、動物性プラセンタだけでは得ることのできない成分です。
アミノ酸は美しいお肌を保つためには欠かせない成分ですので、美容効果は大きなものが期待できます。他にもビタミンやコラーゲンやヒアルロン酸といった肌の潤いの元も含まれていますので、美しい肌を目指している人には適していると言えるでしょう。なかでも動物性プラセンタには含まれないエラスチンも摂ることができる、というのは嬉しい点です。
ただし海洋性プラセンタが動物性プラセンタと全く同じ働きをしてくれるかと言えば、これはNOです。海洋性プラセンタには、動物性プラセンタの重要な成分である成長因子が含まれないからです。
例え似ていようとも、動物性プラセンタとは別のものだという認識は忘れないようにしましょう。
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