頬の毛穴の開きの原因
頬の毛穴が開く主な原因には、以下の2つが考えられます。
肌のたるみによって毛穴が広がってしまう
鏡でよく見ると、たるみによって広がった毛穴は、しずくのような形をしています。本来、毛穴は丸い形をしていますが、肌がハリを失うと、重力に逆らえずにこのような形になってしまいます。
肌の水分が不足して乾燥している
肌が乾燥し、水分が不足していることも頬の毛穴を広げる原因になります。肌が潤いを失うと、キメが乱れて毛穴が目立つようになってしまいます。
頬の毛穴の開きを引き締める4つの改善方法
(1)クレンジング剤・洗顔料を見直す
肌が乾燥気味で毛穴が目立つ人は、保湿方法ではなく、実はクレンジング剤に問題があることが多く見受けられます。20代前半までの頃と同じクレンジングを行っていると、30歳以降の肌には負担がかかるでしょう。
具体的には、以下のようなものが肌を乾燥させ、毛穴を目立たせるクレンジング剤のようです。
- 濃いメイクが簡単に洗い流せるクレンジングや洗顔剤
- 軽く拭くだけで簡単に汚れが落ちるクレンジング剤
- 毛穴汚れや角栓が落ちるクレンジングや洗顔剤
- 濡れた手でも使えるクレンジング剤
肌の水分保持力は、
- 角質層の細胞間脂質(セラミドなど)が80%
- NMF(天然保湿因子)が18%
- 皮脂が2%
を担っています。これらが流出すると、肌の水分保持力は激減してしまいます。強すぎるクレンジング剤は、細胞間脂質やNMFを洗い流し、肌を乾燥させます。心当たりのある方は、保湿を一生懸命に行うのではなく、クレンジング剤や洗顔料を見直しましょう。
(2)セラミド配合の保湿剤を選ぶ
「化粧水で水分を補い、油分でフタ」というスキンケア方法は、現代の皮膚医学では間違った保湿の考え方です。表面の油分は皮脂の役割を果たしますが、上述の通り、皮脂の水分保持力はたった2%なので、表面に油分をつけて「フタ」をしても、あまり意味はありません。
肌の保湿は80%を細胞間脂質が担っているので、この細胞間脂質を間違ったクレンジングや洗顔で流出させないケアが重要です。
しかし、細胞間脂質の主成分であるセラミドは、加齢によって生成量が減少してしまうため、保湿によって補うことが重要です。肌の乾燥が気になるなら、セラミドが配合された保湿剤を使用しましょう。
ただし、パッケージに「セラミド配合」と書いてあるからといって、効果があるとは限りません。セラミドには、さまざまな種類があるので、種類や配合量などをしっかり確認し、選ぶようにしてください。
具体的には、
- 天然セラミド
- ヒト型セラミド
というセラミドが人間の細胞間脂質に含まれるセラミドに近いためおすすめです。
表示成分としては、「ビオセラミド」「セレブロシド」などと表示されているのが天然セラミド、「セラミド1」のようにセラミドの後ろに番号がついているものがヒト型セラミドです。
(3)エクササイズなどで顔の表情筋を鍛える
顔には「表情筋」と「深層筋」と呼ばれる2種類の筋肉があります。表情筋は、文字通り表情を作る筋肉で、皮膚のすぐ下にあります。一方、深層筋は、骨に付いている筋肉で、表情筋の下で表情筋を支えています。また、深層筋はポンプのように血液を顔全体に送り届ける役割をしています。
表情筋が衰えると、その上にある脂肪や皮膚を支えられなくなってしまいます。深層筋が衰えると、表情筋が支えられなくなったり、肌に栄養が行き渡らなくなります。そのため、表情筋と深層筋の衰えはたるみの原因となるので、フェイスエクササイズなどを行い、適度な顔の筋力を維持しましょう。
(4)紫外線・活性酸素対策を行う
頬の毛穴の開きの原因の一つに、肌のたるみがあります。
たるみを予防するうえで重要なのは、
- 紫外線対策
- 活性酸素対策
です。紫外線のUVA(A波)は真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチン繊維を劣化させて肌の弾力を失わせます。また、細胞を酸化させる活性酸素は、コラーゲンやエラスチンを作る「線維芽細胞」にダメージを与えるため、しっかり抗酸化対策を行うのも重要です。
30代以降は体内に備わっている抗酸化力が低下するので、抗酸化作用のある
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- ポリフェノール
- カテキン
- リコピン
などの抗酸化作用のある栄養素をしっかりと摂るように心がけましょう。
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