EGF・FGFの品質と配合濃度
さまざまな化粧品に活用されているEGFですが、ただ配合されていれば良いというものではありません。品質の善し悪しや、化粧品に含まれるEGFの濃度(配合量)によって効果は変わってきます。
それでは、どのように見極めれば良いのでしょうか?「日本EGF協会」では、商品が一定の配合濃度を満たし、使用されている原材料の安全性なども審査した上で、認定した商品に認定シールを発行しています。認定シールの有無で、一般の方でもEGFの効果が発揮できる濃度の商品かどうか判断できるというわけです。FGFも同様に、一定の濃度を保証する認定シールがあります。
日本EGF協会のガイドラインでは、EGF配合化粧品の基準値は1ml(g)中に100IU以上となっています。つまり1ml(g)中にEGFが0.1μg(マイクログラム)以上配合されていなければいけません。
FGFの基準値は、FGF-1は1ml(g)中に400IU(1.6μg)以上、FGF-7は1ml(g)中に40IU(0.4μg)以上、FGF-7配合のヘアケア製品では1つの商品の中に1000IU(10μg)以上となっています。
EGF・FGF化粧品の選び方
EGF・FGFが配合されているか確認
成分表示に、EGFは「ヒトオリゴペプチド-1」、FGF-1は「ヒトオリゴペプチド-13」、FGF-7は「ヒトオリゴペプチド-5」と記載があれば大丈夫です。「EGF化粧品」と表記されている商品のなかには、EGFの働きに似た成分を配合しているものもあるので、必ず成分表示を確認しましょう。
EGFとFGFの両方が含まれているとベスト
EGFは肌表面で肌細胞を生まれ変わらせ、ターンオーバー(お肌の新陳代謝)を促します。一方、FGFは表皮のさらに深層の真皮のなかにあるコラーゲンをつくる線維芽細胞に働きかけ、お肌を若々しく保ちます。
肌表面に働くEGFと、さらに深層に働くFGF。この2つが配合された化粧品を選べば、相乗効果でお肌を再生する力が高まります。
ドクターが監修する商品
皮膚科ドクターなど専門家が開発しているドクターズコスメは、専門知識をもとにつくられています。エビデンス(科学的根拠)がしっかりしているので信頼度も高いのです。
EGF化粧品を使用する際の注意点
EGFは多くつけ過ぎても必要な分しかお肌に浸透しないので、つけ過ぎて悪影響を及ぼすことはありません。ただし、以下の肌タイプの方はお肌にトラブルを引き起こすことがあります。
敏感肌
EGF化粧品でも、肌質によっては肌荒れを起こすことがあります。敏感肌の方は、EGF配合というだけでなく他に含まれる添加物にも注意し、無添加のものを選ぶようにすると良いでしょう。
アトピー性皮膚炎
通常、健康な皮膚では、かゆみを感じる神経細胞NGFは表皮と真皮の境界部分にとどまっていますが、アトピー性皮膚炎の場合、NGFがその境界を越えて角質層のすぐ近くまで伸びています。そのため刺激に敏感になっていて、EGF化粧品を使うことでニキビが大量にできたり、お肌がかゆくなってしまうケースもあります。
このように健康な肌の方だと刺激にならないようなことも、敏感肌やアトピー性皮膚炎といった肌の弱い方には過剰に反応してしまうこともありますので、EGF化粧品を使う際には十分な注意が必要です。
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