体内の水分はそのままに、脂肪のみをシャーベット状に凍らせて、脂肪細胞を死滅させて排出していく脂肪冷却痩身(クライオリポライシス)。なぜ、脂肪のみを凍らせることができるのでしょうか?また、自然な代謝で排出させるメカニズムとは、どういったものなのでしょうか?詳しく解説します。
脂肪冷却痩身とは
「水分は0℃から凍るのに対して、脂肪は4℃から凍り始める。」これは、2008年にアメリカのレーザー学会で発表されたクライオポライシス理論です。このクライオポライシス理論をもとに、脂肪のみを凍らせる高性能マシンが開発されました。このマシンで脂肪をシャーベット状にし、脂肪細胞を破壊して排出させる痩身治療が、脂肪冷却痩身(クライオリポライシス)です。
脂肪冷却痩身は、皮膚の上から体内の脂肪だけに働きかける治療法であるため、メスを入れることがなく、体に負担をかけずに施術を行うことが可能です。ちなみに、脂肪冷却痩身は、「クールスカルプティング」や「フリーズファット」とも呼ばれ、導入マシンも、「ゼルティック」や「CRY-O」など、クリニックによって異なります。ゼルティックは特許を取得しているマシンであることから、脂肪冷却による痩身治療を「ゼルティック治療」と呼ぶ場合もあります。
脂肪冷却痩身は、お腹や腰周り、お尻、太ももなど、ある程度皮下脂肪の厚さがある部位に効果的です。皮下脂肪が薄い顔や首への施術はできません。
脂肪冷却痩身のメカニズム
それでは、次に脂肪吸引の具体的な痩身メカニズムについて見ていきましょう。
人間の体の60~70%は、水分です。前述のとおり、水分は0℃で凍りますが、脂肪は水分と性質が異なるため、4℃から固まり始めます。脂肪冷却では、この氷点の差を利用して脂肪を除去していくというわけです。
実際の施術方法は、皮膚の上から脂肪を落としたい部分に高性能マシンを当てます。すると、脂肪のみが急速にシャーベット状に固まり、アポトーシスを起こします。アポトーシスとは、不要になった細胞が自ら死滅していくこと、つまり、細胞の自殺のことです。
死滅した脂肪細胞のことを体は不純物と認識するため、アポトーシスを起こした細胞は、2~4か月かけて自然に体外へ排出されていきます。よって、施術直後には目に見える効果が現れにくく、2週間から1か月かけて徐々に脂肪が減っていくことを実感できるようになるといわれます。
脂肪冷却痩身では、セルライトや脂肪が除去されることで血液やリンパの流れも活発になるため、体内に蓄積された老廃物も排出されやすくなります。また、脂肪細胞そのものを死滅させて排出するため(脂肪細胞の数を減らせるため)、リバウンドも起きにくいとされています。このようなことから、脂肪冷却は、体へ負担をかけずにボディラインの整えとサイズダウンができる、魅力的な痩身治療と考えられています。
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