敏感肌など、肌に悩みがある方にとって、どのようなファンデーションを使用するかはとても重要な問題です。そこで注目されるようになったのが、火傷や傷跡にも使えるファンデーションとして開発されたミネラルファンデーションです。
しかし、本当に肌への負担はないのでしょうか?また、どのような効果が期待できるのでしょうか?ミネラルファンデーションの具体的な効果とおすすめの使用方法をご紹介します。
[目次]
ファンデーションの種類とミネラルファンデ―ションの特徴
さまざまな種類があるファンデーション。メーカーによって呼び名が異なることもありますが、主に以下のようなものがあります。
- パウダーファンデーション(粉を押し固めたもの)
- リキッドファンデーション
- クリームファンデーション
- スティックファンデーション
- エマルジョンファンデーション
- ミネラルファンデーション
- BBファンデーション
ミネラルファンデーションの特徴
ミネラルファンデ―ションは1970年代に手術や火傷跡をカバーするために、肌トラブルのある人でも使えるよう、米国の医師によって開発されました。マイカや酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄など、肌にほとんど負担をかけない天然ミネラル成分でつくられています。
ファンデーションによる肌トラブルはなぜ起こる?
ファンデーションをつけた後にクレンジングをしっかりしないと、皮脂腺がつまってニキビができやすくなります。また、成分の一部が自身の肌に合わないことで肌荒れが起こることもあります。
ファンデーションをつけるアイテムも、トラブルを引き起こす原因のひとつです。ブラシやパフの質が悪いと、人によってはかぶれを引き起こすことがありますし、不衛生な状態で使用すると雑菌の繁殖を招くことになりかねません。このように、ファンデーションによる肌トラブルは、肌への負担や刺激により起こります。
ミネラルファンデーションが敏感肌にいい理由
過去にファンデーションで肌荒れを起こした経験のある方は、ミネラルファンデーションの使用がおすすめです。天然ミネラルを主成分としたミネラルファンデーションは、防腐剤や香料、界面活性剤など、肌に強い刺激を与える成分が取り除かれているため、比較的肌に優しいのが特徴です。「つけたまま寝られる」というキャッチコピーを使った製品があるのを見ても、その刺激の少なさがわかると思います。
また、ミネラルファンデーションは落としやすいことも特徴の一つです。洗浄力の強いクレンジングを使用する必要がなく、中には洗顔料だけでも落とすことが可能なものもあります。肌への負担が少なくてすむだけでなく、必要な肌水分も失うことがないので、乾燥予防にも役立ちます。
ミネラルファンデーションの使い方の基本とは
メイク前はファンデーションのムラや化粧崩れを防ぐため、油分少な目の基礎化粧品で肌を整えましょう。日焼け止めを使う場合は、薄くのばすようにし、時間を置き表面が落ち着いてからファンデーションを塗るようにしてください。
化粧下地は基本的には必要なく、スキンケア後すぐにファンデーションを塗っても問題ありません。しかし、ミネラルファンデーションは、肌色補正力や凹凸のカバー力が乏しいという欠点があります。どうしても仕上がりが気になる人は、できるだけ肌に優しい成分を使用している化粧下地やコントロールカラーを使うようにしてください。
ルースタイプの場合はブラシを使うのが一般的です。状況に応じてパフを使うこともありますが、いずれにしてもつけすぎには注意してください。また、摩擦による刺激を抑えるために、ブラシやパフはやわらかいものを選び、定期的に交換し、清潔を保ちましょう。
ミネラルファンデーションの種類や使い方については『敏感肌のためのミネラルファンデーションの使い方』の記事をご覧ください。
ミネラルファンデーションのカバー力は?
ミネラルファンデーションは素肌感のあるナチュラルメイクに向いている反面、リキッドやクリームタイプのファンデーションに比べてカバー力があまりないといわれてきました。
しかし、近年では粒子の大きさやコーティングの有無、製造方法などを工夫したり、光を拡散する効果を強めることにより、デメリットを払しょくする商品も登場するようになっています。
また、カバー力が気になるときは同じく天然ミネラルを主成分とするコンシーラーなどもありますので、併用するのもおすすめです。
敏感肌の人が注意したいミネラル成分
ミネラルファンデーションには前述のとおり、肌の負担となりにくい天然ミネラル成分が使用されていますが、商品によっては敏感肌の人が注意したほうがいいミネラル成分もありますのでご紹介します。
- タルク
- ベビーパウダーなどによく使われている成分です。タルク自体に毒性があるというのではなく、アスベストを含有したタルクが製造されていた可能性があるため、問題とされています。気になる人は、「タルクフリー」のものを選ぶようにしましょう。
- オキシ塩化ビスマス
- 銅や鉛を生成する際に出る副産物で、厳密には天然の鉱物ではありませんが、顔料として使われることがあります。人によってはかゆみや赤みなどアレルギーに似た症状を起こすことがあるので、敏感肌の人はできるだけ使用を控えるようにしましょう。
なお、ミネラルファンデーションに配合されていることはあまりありませんが、「合成界面活性剤」「防腐剤」「合成ポリマー」「石油系合成香料」なども敏感肌の人は注意したい成分ですので、覚えておきましょう。詳しくは、『肌が弱い人必見!注意すべきファンデーションの成分』をご覧ください。
なかにはミネラルファンデーションであっても、ポリマーなどの添加剤が使われていることがあります。念のため成分をきちんと確認したうえで購入することが大切です。
季節に合わせた方法で、より美しい肌を演出
季節に合ったスキンケア方法があるように、ファンデーションの使用方法も季節ごとに変えることで、より美しい肌を演出することが可能です。
具体的な方法としては、季節によって機能の違うミネラルファンデーションを選ぶことがあげられます。たとえば、紫外線が強い夏には、ミネラルファンデーションの中でも紫外線カット力の強いものを選び、乾燥しやすい春や冬には保湿成分が含まれた製品を選ぶというものです。
ただ、ミネラルファンデーションは天然成分が主体となったものなので、多くの機能を期待するのは難しいという問題もあります。前述のとおり保湿成分が配合されたものもありますが、天然の成分ではないものがほとんどです。よって、ファンデーションはできるだけミネラル主体のものを選び、付ける前に季節に合わせた対策(紫外線対策や保湿)を行うことをおすすめします。大切なのは、肌への負担が少なく、かつ季節に合った対策ができるかどうかを見極めることです。
肌に負担がかからずキレイも実現できるファンデーションを見つけられるよう、ミネラルファンデーションの特徴をしっかり知っておきましょう。
まとめ
敏感肌など、肌トラブルがある人におすすめのミネラルファンデ―ションについて、特徴やおすすめの塗り方などをご紹介しました。ミネラルファンデ―ションはマイカや酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄など、肌の刺激となりにくい天然ミネラル成分で作られた、肌に優しいファンデーションです。
また、化粧下地を塗らなくても使えたり、クレンジングを使わなくても落とせることもあり、肌への負担を最小限にすることができます。
天然成分が主体のファンデーションなので多くの機能を期待するのは難しいかもしれませんが、夏は紫外線カット効果の高いものを選ぶ、冬は保湿成分配合のものを選ぶ、カバー力に難があるようであれば同じ成分のコンシーラータイプを併用してみる…など、使い方にも工夫をしてみましょう。
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