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短いまつげを伸ばす簡単マッサージと食生活について

更新日:2017.12.19
公開日:2015.02.27
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

まつげを伸ばすために美容液や育毛剤の使用は効果的ですが、まぶたのマッサージを行うという方法もあります。まぶたマッサージがまつげの育毛効果をもたらす理由と効果的な方法、そして食生活について、ドクター監修のもと説明します。

メイクによるダメージの蓄積で、抜け毛が引き起こされやすいまつげ。脱毛を防ぐために美容液や育毛剤を使用するという方法もありますが、まぶたをマッサージするのも、また効果的と考えられます。なぜマッサージが育毛効果につながることが考えられるのか、そのメカニズムと効果的な方法についてご紹介します。

そもそもなぜまつげは短くなるの?

そもそもまつげが短くなるあるいは生えなくなる理由には、メイク残しをなくそうと、力を入れてしっかりクレンジングしたり、一度に大量にまつげ美容液を使用したりすることがあげられます。

まつげが皮下に埋まっているのはわずか2mmだけです。ちょっとした刺激や摩擦で脱毛しやすい状態にもかかわらず、先にあげたようなケアを続けているとまつげの成長を妨げてしまうこともあります。

まぶたマッサージの効果とは?

まぶたのむくみ解消や小ジワ、クマの予防に効果的といわれるまぶたマッサージですが、丁寧に行うことで、まつげの育毛にも効果が期待できるとされています。それは、血行を促進することで、より充実したまつげの育成環境をつくることが可能と考えられているためです。ただし、劇的な効果があるというわけではなく、効果が出ない場合も十分に考えられます。あくまでリラックスするための方法としてとりいれましょう。

まつげを伸ばすための効果的なマッサージ方法

血行を促すことによる育毛効果が期待できる、まぶたマッサージの方法をご紹介します。ただし、マッサージはやり方によっては皮膚やまつげの摩擦になる場合があるので、十分に注意して行う必要があります。

マッサージの前にホットタオルで血行促進

マッサージを行う前に、まぶたを温めておきましょう。レンジで温めたタオルをまぶたの上に乗せ、しばらくそのままに。温めると血流がよくなるため、効果を高めることができます。また、まぶたのむくみを解消するのにも効果的です。低温やけどの危険性をなくすためにも、タオルの温度には十分注意しましょう。

眉毛の下周辺を押す

まぶたを温めたら、眉毛の下の部分を軽く押していきます。親指の腹を使い、眉毛の下の骨に沿って顔の内側から外側にかけてマッサージしていきましょう。強く押さずに、優しく丁寧に行うのがポイントです。

目の下を押す

次に、目の下の骨の周辺を押していきます。目の真下から始まり、顔の内側、外側と少しずつ移動させながら押していきましょう。皮膚が薄くデリケートな部分なので、摩擦を与えないように注意してください。

こめかみを押す

最後は、こめかみの周辺をマッサージします。こめかみの部分は、人差し指と中指の二本を使って、鎖骨へ向かって流すようにマッサージしましょう。気持ちがいいと感じるくらいの力加減がベストです。

まつげを育てる食生活

「食べるとまつげが濃く長くなる食べ物(=ピンポイントでまつげに影響を与える食べ物)」というものは、残念ながら存在しません。しかし、まつげも体毛であるため、育毛に効果的な栄養素を積極的に摂取することが、すこやかで美しいまつげの保持につながると言えます。以下に、育毛のサポートに効果的とされる、主な栄養素をご紹介します。

L‐シスチン

L‐シスチンに含まれるイオウは、皮膚や体毛、爪の主成分であるタンパク質を作る重要な成分といわれています。毛や爪、肌を健康に保つ効果と、美肌・美白効果、老化や病気から体を守る効果が期待できるとされています。

L‐シスチンを多く含む食品には、牛肉、羊肉、牛乳、鮭、オートミール、小麦粉などがあります。

メチオニン

必須アミノ酸の一つなので、食事からの摂取が必要です。髪などの体毛を構成するタンパク質のほとんどは、ケラチンで占められています。ケラチンは18種類のアミノ酸から成るのですが、中でもシスチンというアミノ酸が多くの割合を占めます。このシスチンの材料となるのが、メチオニンです。

メチオニンを多く含まれる食品には、鶏肉、牛肉、羊肉、マグロ、かつお、牛乳、チーズ、豆腐、ナッツ類などがあります。

ビオチン

水に溶けやすい水溶性の成分で、アミノ酸や脂質の分解・代謝を助ける働きをしています。

ビオチン不足になると、アミノ酸からタンパク質をスムーズにつくることができなくなるため、タンパク質を主成分とする体毛や皮膚、粘膜の生成に影響が出てきます。

ビオチンを多く含む食品には、牛レバー、魚介類、ヨーグルト、大豆、卵、ほうれん草などがあります。

亜鉛

ミネラル成分として人間の体内で血液や皮膚、骨、腎臓、肝臓、毛などの細胞に存在しています。毛の主成分であるタンパク質の合成を助けたり、酵素の構成成分となって代謝を助けたりするなど、皮膚や毛の生え変わりを促進する働きをします。

亜鉛が多く含まれる食品には、生牡蠣、カニ、豚レバー、牛乳、納豆などがあります。亜鉛はミネラルの中でも不足しがちな成分なので、意識的に摂取する必要があります。

ポリアミン

細胞分裂を促進するなど、新陳代謝を正常に行うための重要な役割を担っているため、不足すると細胞の老化が著しくなるといわれています。

ポリアミンが多く含まれる食品には、大豆発酵食品、チーズ、きのこ類、鶏肉などがあります。

詳しくは『まつげが伸びる食生活と美容法について』をご覧ください。

短いまつげのマッサージ法まとめ

まぶたの血行をよくしてくれるまぶたマッサージは、日常的に行うことをおすすめします。ただし、まぶた周辺は皮膚が薄く大変デリケートな部分です。強くこするなどして摩擦を与えると、赤くなったり炎症を起こしたりする可能性があり、逆効果となってしまいます。物足りないと感じるくらいがちょうどいいので、やさしく丁寧にマッサージすることを心がけましょう。マッサージに加え、バランスのよい食事で必要成分をしっかり摂取し、健康で丈夫なまつげを保つ一助としてください。

ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点

  1. 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
  2. 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
  3. 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
  4. 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。

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