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パラベンフリーの「パラベン」って?

更新日:2017.05.11
公開日:2015.07.31
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

最近、「パラベンフリー」と表記された化粧品を見かける機会が多くなりましたが、「パラベン」とは、どのような成分なのでしょうか?パラベンの働きや、化粧品によく利用される理由についてドクター監修の記事で詳しく解説します。

化粧品の中には、「パラベンフリー」と表記されているものがありますが、「パラベン」とは、一体どういうものなのでしょうか。このパラベンの働きについて詳しく解説します。

パラベンフリーの「パラベン」とは

パラベンは、正式名称を「パラオキシ安息香酸エステル」といい、化粧品や食品、医薬品などに防腐剤として使用されています。抗菌性が高く、広い範囲の微生物に対して効果があります。毒性が比較的低く、皮膚刺激や過敏症なども少ないというのが特徴です。

パラベンの化粧品への使用について

化粧品に使われる防腐剤には、さまざまなものがありますが、パラベンは、もっともよく利用される防腐剤の1つで、80年以上前から使用されてきました。

パラベンには、いくつか種類がありますが、一般的によく用いられるのは、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベンです。1種類のパラベンだけでも、防腐剤として十分な効果を発揮しますが、相乗効果を得るために、複数を組み合わせて配合されることもあります。しかし、複数のパラベンが化粧品内に含まれていても、化粧品の成分表示においては、「パラベン」とひとくくりにして表示されていることが多いです。

化粧品に防腐剤が使われるのは、フタを開けて使用しているときに空気中の浮遊菌が入ったり、手にとるときに皮膚に付着している雑菌が入ったりすることによって化粧品が汚染され、腐敗、変色、異臭などが起こるのを防ぐためです。

さまざまな防腐剤の中でも特にパラベンが多く使われるのは、ほかの防腐剤に比べて、低い含有量でも優れた効果を発揮するため。また、急性毒性、皮膚刺激性、眼刺激性などの毒性がほとんど認められないことも理由だと考えられます。

パラベンの使用は、日本では「化粧品基準」によって使用量の上限が1%(100gに対して1.0g)と定められています。しかし、ほとんどの市販化粧品でのパラベンの使用量は、0.1~0.5%程度となっています。

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