「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と言うと聞きなれない言葉ですが、二の腕にできる鳥肌のようなぶつぶつと言うと、わかりやすいでしょう。毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)とも呼ばれる皮膚疾患ですが、具体的にはどのような症状が現れるのでしょうか?多くの若い女性が悩む、毛孔性苔癬(毛孔性角化症)の症状について解説します。
毛孔性苔癬(二の腕のぶつぶつ)の主な症状
一見、ニキビのようなぶつぶつが、肩から二の腕(上腕の外側)に現れます。二の腕以外に、背中やふくらはぎ、太もも、お尻の肌表面など、体の広い範囲に現れることもあります。ぶつぶつの正体は毛穴につまった角質で、直径2~3㎜の栓や丘疹(きゅうしん)ができ、皮膚の表面が鳥肌や鮫肌のようにザラザラになります。皮膚が乾燥して、粉状の垢が発生することもあります。毛穴にできる疾患なので、ぶつぶつの中に産毛が生えていることもあります。ほとんどの場合、痛みやかゆみはありませんが、まれに軽いかゆみを感じるケースもあります。
毛孔性苔癬は子供のころから発症する
毛孔性苔癬は子どものころから発症するのが特徴で、小学校高学年では約20パーセントが発症しているというデータもあります。思春期にかけてピークとなり、早ければ30代になると自然に消えていくことも多いといわれています。女性に多い疾患ですが、まれに男性にも見られることがあります。
毛孔性苔癬になると何が問題?
毛孔性苔癬は良性疾患のため、生命に関わる重篤な病気を引き起こしたり、他人に感染したりする心配はありません。発症することで一番問題になるのは、見た目が気になることでしょう。外見が気になる思春期に多く発症することもあり、汚く見える、人目が気になる、二の腕を見せるファッションが楽しめないなどの悩みを持つ女性も多いとされます。
見た目以外の大きな問題はほとんどありませんが、かゆみをともなう場合は掻かないように気をつける必要があります。つい掻いてしまって丘疹を傷つけると、雑菌が侵入して炎症が起こり、肌荒れを起こしてしまうこともあるためです。
皮膚科での治療は必要ある?
また、毛孔性苔癬によって生じた赤みが、治ったあとに茶色く色素沈着するケースもあります。これは、毛孔性苔癬の発症部分が日に焼けない部位のとき、地肌の色が薄いために起こるとされます。
毛孔性苔癬のぶつぶつは、10~20代でピークに目立ち、30代になると自然に消えることが多いですが、まれに中高年になっても治らないケースもあります。どうしても見た目が気になったり、かゆみや赤みがある場合は、治療を検討してみてもいいでしょう。
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