生理中に憂鬱な気分になる理由や、それを乗り切る方法を見ていきましょう。
生理中に憂鬱な気分になる原因
生理中に気分が憂鬱になる原因には、次のことが考えられます。
女性ホルモンの変化が気持ちを不安定に
女性の体は、女性ホルモンの「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」によってコントロールされていますが、これらのホルモンは体だけでなく心にも影響を及ぼします。
卵胞ホルモン…満足感や幸福感が増し、気持ちを明るくするとされている。
黄体ホルモン…憂鬱、イライラなど、気持ちを不安定にするとされている。
排卵後から生理前は、黄体ホルモンの分泌量が急増するため、イライラがピークに達しやすい時期です。黄体ホルモンの分泌量は、生理が始まる頃には低下しているため、生理中はある程度気持ちが落ち着きますが、それでも卵胞ホルモンの分泌量が低いため、憂鬱な気分になりやすいのです。
鉄欠乏性貧血によるイライラや疲れ
生理中は経血とともに鉄分も排出されるので、「鉄欠乏性貧血」が起こりやすくなります。貧血になると、身体へ酸素を運ぶ働きをするヘモグロビンが不足し全身が酸素不足に陥るため、疲れやすくなったり、イライラしたりしやすくなります。
月経特有の体調の変化
生理痛がつらかったり、デリケートゾーンのムレやかゆみで不快感があったりするなど、生理特有の体調の変化も気分を憂鬱にします。また、経血が漏れたりしないか気になることや行動範囲が狭められるのも、精神的なストレスになる場合があります。
生理中の憂鬱な気分を解消する方法
生理中の憂鬱な気分を乗り切るには次のことを心がけましょう。
たっぷり睡眠をとり体を休ませる
睡眠不足はストレスを招き、自律神経や女性ホルモンのバランスを乱します。生理中は、抵抗力も落ちているので、しっかり睡眠をとって体を休ませましょう。
貧血を予防する食事をとる
バランスのよい食生活を心がけたうえで、鉄分やビタミンC、タンパク質を積極的にとりましょう。鉄分が豊富な食材には、レバーや赤身肉、あさり、かつお、ひじき、ほうれん草などがあります。
カラダを温めて血行をよくする
体が冷えることは血行不良を招いて骨盤をうっ血させ、生理痛を悪化させます。ひざかけやカイロでおなか周りを温める、温かい飲み物を飲む、ゆっくりお風呂につかるなど、体を温めるようにしましょう。
軽い運動でストレスを解消
適度な運動をすれば、血行がよくなったり、気分転換になったりします。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。
アロマなどで仕事のストレスを改善
アロマテラピーを使ったり、ゆっくりハーブティーを飲んだり、心地よい音楽を聴いたりして意識的にリラックスできる時間を持ち、ストレスを溜めないようにしましょう。
ナプキンを清潔に保つ
経血がついたナプキンをそのままにしておくと、菌が繁殖してしまいます。体を清潔に保つために、経血が少ない日でも、3〜4時間ごとに交換しましょう。
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