ストレスと生理痛の関係や、ストレスを溜めない方法を見ていきましょう。
ストレスが原因でひどくなる生理痛の症状
ストレスというと、仕事や人間関係の悩みなど精神的なものだけをイメージしがちです。けれども、ケガや病気、疲労、睡眠不足などの身体的なものや、暑さ・寒さ、湿気、騒音、空気汚染、細菌やウイルスの感染など、ありとあらゆる刺激が私たちにストレスをもたらしています。
ストレスのメカニズム
しかし、ストレスは必ずしも悪者ではなく、適度な緊張感や乗り越えようと努力する気持ちを引きだすなど、体や心によい影響をもたらす存在でもあります。
また、私たちの身体には、心身を一定の状態に保とうする「恒常性」という機能が備わっており、ストレスにさらされても対処できるようになっています。それを可能にしているのは、意志とは関係なく環境や刺激に応じ呼吸や血液の循環、体温、内臓の働きなど、体の機能を自動的にコントロールしている「自律神経」です。
ストレスと自律神経の関係性
自律神経には、活動的なときに優位に働く「交感神経」と、リラックスしているときに優位に働く「副交感神経」があります。これらがバランスよく切り替わりながら働くことで、状況にうまく適応しています。
ところが、強いストレスにさらされ続けると、交感神経だけが働きっぱなしなり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。その結果、血行不良や女性ホルモンの分泌の乱れが生じ、生理痛にも悪影響が及ぶのです。
生理痛を和らげるためにはストレス解消
ストレスに負けない強い体をつくるためには、生活リズムを整えていくことが大切です。そのために、次のことを心がけましょう。
- 早寝・早起きを心がけ、質のよい睡眠をしっかりとる
- 規則正しく、栄養バランスのとれた食生活
- 適度な運動をして、体を動かす
- 深呼吸する
また、受けたストレスを解消するには、心身ともにリラックスするのが1番です。自分に合ったリラックス方法を見つけ、意識的にリラックスタイムを持ちましょう。たとえば、次のようなことをするのもよいでしょう。
- ゆっくりお風呂に入る
- お茶を楽しむ
- アロマテラピーをする
- 深呼吸する
- 好きな音楽を聞く
- カラオケを歌う
- おもいっきり笑う
悩み事があるなら抱えこまずに誰かに相談したり、完璧を目指し過ぎないようにしたりするのも大切です。
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