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コットンパフは何からできている?素材から誕生秘話まで

更新日:2017.09.14
公開日:2016.03.28
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この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

化粧水をつけるときは、コットンパフを使ってパッティングをしている人が多いと思いますが、そもそもコットンパフとは、一体どういったものなのでしょうか?コットンパフのはじまり、原料、特徴、ティッシュとの違いなどをご紹介していきます。

化粧水を肌につける際など、スキンケアで活躍してくれるコットンパフ。コットンパフの特徴や素材について見ていきましょう。

化粧用コットンパフのはじまり

スキンケアで使うためのコットンパフが誕生したのは1960年代に入ってからで、日本の大手化粧品会社が世界で初めて販売を開始しました。

当時、店頭で化粧品を販売する美容部員は、お客の肌に化粧水をつける際に脱脂綿を使っていました。そのとき脱脂綿のかたまりからハサミで切り分けて使っていたらしいのですが、スタッフの負担をなくそうとコットンパフの開発を思いついたのだそうです。

それ以来、コットンパフは新技術の導入や改良を重ねて進化し続けました。近年では用途に合わせて、さまざまなタイプのものが販売されています。コットンパフの種類については、『コットンパフのおすすめの種類・選び方』の記事で、詳しく解説しています。

コットン=綿、コットンの特徴は?

「コットン」は、英語で「綿(木綿)」のことを指します。採取する綿花はアオイ科ワタ属の植物で、花を咲かせた後の実から白い綿(コットンボール)が出てきます。これをつむいで糸にしたのが「綿糸」です。やわらかさ、肌触り、吸水性、通気性に優れ、しっかり染まり発色性に富むといった特徴があるため、衣類やタオルなどの素材に多く使用されています。

コットンパフは脱脂綿の一種

脱脂綿は綿花の実に生える細かい毛を脱脂・漂白してつくられます。洗浄綿や消毒綿、綿棒など、さまざまな衛生材料に活用されており、「コットンパフ」もその1つです。コットンパフを使えば、化粧水を顔全体にムラなく均一になじませることができるだけでなく、肌の奥まで、化粧水の有効成分をしみこませることができます。

産地によって用途も変わる綿花

綿花の産地によっても特徴が変わります。綿花にはさまざまな種類がありますが、コットンパフの原料に利用されているのは、主に次の2種類です。

アップランド綿(アメリカ綿)

アメリカやオーストラリアで栽培されている綿花です。繊維が比較的に長くて細いため、加工後に、やわらかく肌触りがよいという特徴があり、コットンパフに適しています。

デジ綿(インド綿)

インドやパキスタンで栽培されている綿花です。繊維が比較的に太くて短いため、加工後に、コシやずっしりした厚みが出るという特徴があり、コットンパフよりも、医療用脱脂綿などに適しています。

代用しても大丈夫?コットンパフとティッシュの違いとは

化粧水のパッティングをするときに、コットンパフがなければ、ティッシュペーパーを代用している人もいるようです。

ティッシュは木材パルプでできており、水にほぐれにくくするために、「ポリアミドエピクロルヒドリン」というプラスチックの仲間を成分とする「湿潤紙力増強剤」という薬品が配合されています。

もちろん、鼻をかんだり、軽く汚れを拭き取ったりするくらいなら、ティッシュでも問題はありませんが、化粧水のパッティングには、あまり使わないほうがよいでしょう。

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