知っているようで、実はよくわからないナイトクリームにまつわる疑問についてお答えします。
ナイトクリームは朝も使用していいの?
ナイトクリームは肌を油分で覆って保護することが目的のひとつのため、油分が多く配合されています。そのため、メイク前の朝のスキンケアでこってりしたナイトクリームを使うと、ファンデーションがヨレやすくなり、テカリや化粧崩れなどを招きやすくなってしまいます。毛穴のつまりの原因になることもあるため、日中の使用はおすすめしません。
しかも夜用の化粧品は、もともと昼間使うことを想定していないため、UVカット機能が備わっておらず、紫外線を浴びると化学反応を起こしてしまう場合もあります。また、夜用の化粧品を朝使うことで、配合されている成分によっては日焼けやシミ、シワのリスクを高めてしまうなど、本来の効果とは違うトラブルを招いてしまうケースもあります。
同じクリームでも昼用には昼の目的、夜用には夜の目的と、それぞれの目的に応じた成分を配合していることが多いため、説明書などを読んで正しく使いましょう。
ナイトクリームと美容液はどう違う?
ナイトクリームは、美容成分をたっぷり含んでいるという点では、美容液と似ていると感じる方も多いでしょう。その違いはどこにあるのか、説明します。
美容液は化粧水よりとろみのあるテクスチャーで、ナイトクリームや乳液と同じように肌を柔らかくする機能があります。ただし、ナイトクリームや乳液が保湿成分を油分で補っているのに対し、 美容液には主に油分を中心としない保湿成分が多く含まれています。また、小ジワ用、美白用など肌の悩みごとに特化しているものが多いことも特徴的です。
クリームと乳液の違いとは
では、乳液とクリームの違いはどこにあるのでしょうか?
広い意味では乳液とクリームは同じもの
乳液とクリームは、水分と油分を乳化して作られているもので、広い意味では同じと言えます。異なるのは、水分と油分のバランスです。乳液は水分が多め、クリームは油分が多め、といったらわかりやすいかもしれません。
違いは、「働きや目的」が異なること
また、乳液は油分と水分の両方を「与える」ことが目的なのに対して、クリームは外からの刺激から肌を「保護する」ことが目的です。さらに、ナイトクリームはこってりしたテクスチャーに豊富な美容成分を配合しているため、栄養を与えながら肌を保護することが可能です。このように、乳液とクリームはそれぞれで働きや目的が異なるため、両方を使うことがスキンケアの基本的な考え方です。
使う順番としては、一般的に「化粧水→美容液→乳液→クリーム」と濃いもの(油分が多いもの)が後になります。ただし、メーカーによっては独自の順番を推奨していることもありますので、使用順序は説明書にしたがうようにしましょう。
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