ここでは、顔の傷への影響を抑えた、刺激を与えないスキンケア方法をご紹介します。
顔に傷があるときのスキンケアの基本
顔に傷があるとき、スキンケアをどのようにするべきかは悩ましい問題です。使用する化粧品によっては、顔の傷にダメージを与えてしまいます。顔の傷が、かさぶたになっている場合には通常のスキンケアができますが、傷の状態では配慮が必要です。
以下では、顔に傷がある状態のスキンケアについて紹介します。
傷口に化粧水などを使わない
顔に傷があるときには、乳液や化粧水をはじめ、尿素配合クリームやケラチナミンクリーム、ヒアルロン酸、コラーゲン配合クリームは使わないようにする、もしくは傷や傷の周辺にはつけないようにしましょう。尿素は肌に有害であり、コラーゲンは皮膚からは吸収されません。一般的なクリームも界面活性剤を含んでいるため、かえって乾燥を招くことがあり、使用は望ましくないです。
顔に傷があっても石けんでの洗顔は問題ありませんが、石けんの成分をしっかりと洗い流すことが大切です。ケミカルピーリングは、肌への刺激が強いため使用を控えましょう。
乾燥対策にはワセリンが有効
肌の状態をよく保つためのスキンケアとして、肌の乾燥を防いで血流をよくすることが基本です。顔に傷がある場合も、ワセリンなら使用できますし、十分な保湿効果が期待できます。日ごろのスキンケアも薬局で市販されているワセリンだけでこと足りますが、ベタつきが気になる人は、ベタベタしないタイプのものもありますので、皮膚科医に相談してみましょう。
傷に刺激を与えにくいスキンケア方法
洗顔のポイント
顔に傷があるときには、肌に刺激を与えないことも大切です。洗顔は朝と夜の2回とし、水やぬるま湯で洗うようにしましょう。洗顔のし過ぎは、肌にとって刺激も強く肌の乾燥を招く要因にもなります。また、熱いお湯での洗顔も皮脂を落とし過ぎるので避けるようにしましょう。洗顔の前には手を洗っておき、清潔を保つことも大切です。
タオルやコットンの使用も刺激に
ほかにも、タオルで顔を拭くときには柔らかいものを使用して、肌をこすらずにやさしく押すように拭くのがポイントです。コットンによるパッティングは、顔の傷に刺激を与えるとともに、傷口に異物となる繊維が入りこみ、化膿の原因となる恐れがあります。傷のあるところには、コットンの使用は避けるようにしましょう。
顔に傷ができてしまった場合は、傷の完治を第一に考え、刺激や負担のかからないスキンケアを心がけましょう。
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