「無添加シャンプー」というと、安全性が高く、頭皮にもよさそうな気がしますが、実際には、どういったシャンプーのことを指すのかを見ていきましょう。
無添加シャンプーは頭皮によいの?
無添加シャンプーというと、化学物質や化合物が一切入っておらず、安心して使えるシャンプーだと思いがちです。
しかし、「無添加」というのは、「添加していない=配合していない」という意味で、何を配合していないかは、製品によって異なります。ですから、無添加とうたわれているからといって、必ずしもそれが、頭皮や髪に悪影響を及ぼす成分を配合していないということを指すわけではありません。
このため、「無添加シャンプーだから、頭皮にいい製品なのだろう」と考え、成分表示をよく確認せずに使うと、頭皮や髪にトラブルが起こってしまうことがあります。
無添加シャンプーの基準とは
一般的に無添加シャンプーとは、「表示指定成分」が入っていない製品のことを指します。表示指定成分というのは、1980年に旧厚生省(現在は厚生労働省)が、「使う人の体質によって、ごくまれにアレルギーなどの皮膚障害を起こす恐れのある成分」として、製品への表示を義務づけた103種類の成分のことです(2001年に薬事法が改正され、化粧品(シャンプーも含む)には、全成分表示が義務づけられたため、現在では、表示指定成分に限らず、全ての成分が表示されています)。
しかし、1980年というと、今から30年以上も前の話なので、そこから新しい成分がどんどん開発されたことで、当時は存在しなかった有害な成分も、現在には存在している可能性があります。
また、「無添加シャンプーが表示指定成分を配合しない製品である」とうのは、あくまでも一般論です。「無添加」と表示してよい基準や定義は、薬事法で定められているわけではないので、何をもって無添加とするかは、メーカーの判断に委ねられています。
ですから、シャンプーを選ぶ際は、イメージにとらわれず、成分表示や注意書きをよく読んで、自分自身で判断するようにしましょう。
頭皮によくない可能性がある成分については、『頭皮によくないシャンプーの成分』の記事で紹介してありますので、ご覧ください。
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