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足のむくみの原因とむくみを解消するツボ押しの方法

更新日:2018.04.06
公開日:2016.11.30
ドクター画像
この記事の監修者
品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

足のむくみがひどくてヒールが履けなかったり、足のむくみのつらさを今すぐ解消したいとお悩みの方に、足のむくみの原因と足のむくみを解消するツボ押しの方法をドクター監修の記事で解説します。

足のむくみの原因

長時間座りっぱなし、立ちっぱなし

オフィスワーク中心で、長時間座りっぱなしの受付カウンターなどの職業の方や、逆に長時間立ちっぱなしの看護師、ショップ店員の方など同じ姿勢を取り続けていると、足のむくみを起こしやすくなります。

心臓が、血液を体中へ送る役目を果たしていますが、その心臓に足先から血液を戻すためには、重力に逆らって大きな力で血液を押し戻すことが必要とされています。長時間同じ姿勢を取り続けることで、その押し戻す力、ポンプ作用が働きにくくなって血液の流れが悪くなります。血液を心臓へ戻すことが、体の老廃物を排出することにつながりますので、血液の流れが悪くなってしまうと、足に老廃物が溜まり、それが足のむくみの原因と考えられています。

体の冷えによる血行不良

女性に多い、夏場のクーラーよる体の冷えすぎや、冬場の寒さによる足先の冷え。

体が冷えることで、血液の流れとリンパの流れが悪くなり、老廃物や余計な水分を排出する機能が鈍って体内に残り、それが足のむくみの原因となります。

運動不足

運動不足によって筋肉量が落ちてしまと、心臓へ戻す血液の流れが悪くなり、体に酸素や養分が行き渡らなくなってしまいます。

足先から、血液を心臓へと戻すには、大きな力を必要とするので、運動不足で筋肉量が落ちてしまうと老廃物が溜まりやすくなり、その結果足のむくみとなって現れてきます。

女性の方に、足のむくみが多いのは、男性より筋肉量が少ないため、その分血液を心臓に戻す力が弱く、老廃物が溜まりやすいからです。また、加齢によって筋肉量が落ちることも、足のむくみの原因となります。

水分の摂り過ぎや食べ過ぎ

水分の摂り過ぎによって、水分を体外へ排出できる量を超えてしまい、余計な水分が体内に残ってしまうことがあります。特に足に余計な水分が残りやすく、そのことが足のむくみの原因となります。この水分の摂りすぎによる足のむくみは、食べ過ぎによっても引き起こされます。食べ物に含まれる水分が、食べ過ぎによって体内に残り、それが足のむくみの原因となる場合があります。

女性が大好きなスイーツ。スイーツを食べ過ぎると、スイーツに含まれている糖分を、過剰に体内に摂りこみ、体が冷えてしまうことになります。このことが、老廃物や水分を排出する機能を低下させ、足のむくみの原因となります。

女性ホルモンバランスのくずれ

女性ホルモンのバルンスがくずれることで、足のむくみ、特に足の甲がむくむ原因となります。

これは、女性ホルモンバランスと自律神経が関係しているためで、女性ホルモンのバランスがくずれると、自律神経のバランスもくずれて、リンパの流れが悪くなって、老廃物が溜まりやすくなります。それが足のむくみとなって現れてきます。

生理前の女性に足のむくみが多いといわれるのは、このためですが、むくみは一時的なもので、自然と解消されます。

病気によるもの

足のむくみは、生活習慣病や心臓疾患、肝臓疾患によって引き起こされる場合があります。不摂生によって、生活習慣病にかかり、血液がドロドロになった人や、心臓に疾患があり、血液循環が悪くなった人、肝臓に疾患があり、水分調整機能が低下した人も足がむくみやすくなります。不摂生や心臓が痛むなど、思い当たることがある方は、一度病院へ行って、調べてもらうことをおすすめします。

足のむくみ改善を期待できるツボと押し方

足のむくみ改善が期待できるツボ

足の冷えと血液とリンパの流れが悪くなることで起こる足のむくみ。このむくみの解消に効果があるとされるツボとその押し方を説明していきます。

湧泉 (ゆうせん)~場所・足裏~

足裏の中指の下で、土踏まずの少し上のところにあります。両手の親指で、少し強めに湧泉のツボを押していきます。ツボ押しを3秒続けたら、3秒休むとことを数回くりかえします。もし、うまく押せないようなら、ツボ押しの棒を使うか、ボールペンなどのペン先にキャップをかぶせて押してもかまいません。

湧泉は、万能のツボとも呼ばれ、足のむくみのほか、肌荒れ、便秘、筋肉疲労回復などにも効き目があるとされています。

足三里(あしさんり)~場所・ひざ~

少し探すのが難しいツボです。まず、右手の親指以外の4本指をそろえた状態をつくります。人差し指の側面で左足のひざ小僧(膝頭)を下から持ち上げるようなイメージで、手をあてます。そこから人差し指の第三関節が膝頭の真下に位置するように位置を調節して置いてください。このとき右手の小指の先にあたるのが足三里です。右足の足三里を探すときは左手を使って同様に行ないます。足三里は、指で押すとタテに伸びる骨と骨の間になります。

親指を使って、強めに10秒くらい押していきます。このとき、自分が痛気持ちいいと感じる強さで押してください。足三里は、足のむくみのほか、胃腸の回復にも効き目があるとされています。

三陰交(さんいんこう)~場所・くるぶし~

内くるぶしから指幅4本分上がったところにあります。親指の腹で、弱めに5秒くらい押し、5秒休むというようにして押します。これを数回繰り返します。このツボは、強く押しすぎると、痛みをともなうことがあるので注意が必要です。三陰交は、足の血行を促すため、足のむくみのほか、便秘や生理痛、生理不順など女性特有の症状にも効き目があるとされています。

足心(そくしん)~場所・足裏~

足裏のちょうど真ん中のところにあります。両手の親指で足心のツボを押します。この時、他の指で、足の甲を持つと、ツボを押しやすくなります。また、家に青竹踏みやゴルフボールなどがあれば、さらに押しやすくなります。足心は、腎臓の働きをよくして、体内の水分量を正常にする効き目があるとされています。

ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点

  1. 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
  2. 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
  3. 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
  4. 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。

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