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生理前後に起こる症状|いつもと違う不調や生理痛に注意

更新日:2018/05/02 公開日:2017/03/22

生理の前後や生理期間は、女性ホルモンの変化によってさまざまな不調を感じやすい時期です。生理的な現象だからとがまんしてしまう人も多いですが、中には病気がひそんでいる場合もあるので、注意が必要です。生理中と生理前後に起こりうる症状と、疾患の可能性がある状態について解説します。

生理周期と生理が起こるメカニズム

女性の身体は、ホルモンバランスにともない一定のサイクルで変化しています。これを生理(月経)周期と言います。生理周期は4つの期間にわかれています。エストロゲンの分泌が増加することで卵胞が作られ、子宮内膜が厚くなっていく「卵胞(増殖)期」、エストロゲンの分泌がピークに達して卵巣から卵子が排出される「排卵期」、黄体ホルモンの分泌が活性化することで子宮内膜が分厚くなり、着床しやすい状態になる「黄体(分泌)期)」、そして生理期間中となる「月経期」です。この生理周期は、通常25~38日で巡っています。

分泌期に着床が行われないと、不要になった子宮内膜が血液と一緒に体外へ排出されます。これが生理(月経)で、このとき排出される血液を経血と言います。

生理前後に起こりやすい症状

生理前後に体の不調や精神的不調を感じている女性はおよそ80%にもなるといわれています。これは、この時期はホルモンバランスが変化し、その影響を受けやすいためです。主な症状には、次のものがあげられます。

生理前:ホルモンバランス変化による不調が出やすい

排卵後に急激に増えた黄体ホルモンは、受精卵の着床が行われないと一気に減少します。この急激なホルモンバランスの変化が自律神経を乱して胃痛や頭痛などの不調や、イライラするなどの精神的な不調を引き起こしやすくなります。また、体内の水分排泄がうまくいかなくなるため体がむくみやすく、便秘にもなりやすいです。黄体ホルモンの影響で、だるさや眠気、肩こりなどを感じることもあります。

生理中~後:生理痛が起こりやすく貧血なども

生理が始まる直前から生理の前半までは、プロスタグランジンの分泌が活性化します。プロスタグランジンは、子宮の収縮を促して不要となった内膜を体外へ排出する役割があります。分泌量が多いと子宮の収縮が激しくなり、生理痛が起こりやすくなります。また、プロスタグランジンは痛みを誘発させたり、血管の収縮や胃腸の働きにも関与しているため、腰痛や胃痛、下痢や吐き気、食欲不振などの不快症状を起こすこともあります。プロスタグランジンの分泌量が多いほど、生理痛の症状も重くなる傾向にあります。

また、およそ50~60ml(多い人では、それ以上)の経血を体外へ排出するため、貧血も起こしやすいです。

生理期間中に起こる不快な月経随伴症状とは

生理前後や生理中に感じる精神的不調や体の不調を指します。症状は多種にわたり、日常生活や社会生活に支障をきたすようになると治療の対象となります。月経随伴症状には、次のようなものがあります。

生理前に不調が現れる月経前症候群(PMS)

生理開始前の3~10日間に現れる身体的不調や精神的不調で、生理開始とともになくなる症状を言います。黄体(分泌)期にエストロゲンが急激に減少することが主な原因と考えれています。これにより、脳内ホルモンや神経伝達物質に異常が起こることで、症状が引き起こされます。腹痛や頭痛などの身体的不調から、イライラや憂鬱といった精神的不調まで、さまざまな症状があります。

精神的不調が強い月経前不快気分障害(PMDD)

月経前症候群(PMS)のうち、精神的不調がより強く現れる状態を指します。月経前症候群の重症例とも言えます。不安感や憂鬱感、絶望感などを強く感じるようになったり、逆にイライラしたり攻撃的になることもあります。いずれにせよ、仕事や日常生活に支障をきたすのが特徴です。

ひどい生理痛がある月経困難症

仕事や日常生活に支障をきたすほどの生理痛がある場合は、月経困難症となります。主に、下腹部の痛みや頭痛などの身体的不調、脱力感やイライラなどの精神的不調などがあげられます。

いつもの生理と違うときは要注意

生理中におこる不調の中には、疾患の疑いがあるものがあります。いつもの生理とは違う異常を感じたら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

生理中に下腹部の痛みがある

生理のときに下腹部が痛むケースは多く、ほとんどの場合は休養することで改善します。しかし、病気が関係していると痛みが増したり、他の不調へとつながります。たとえば、子宮内膜症の場合は、生理をくり返すごとに下腹部の痛みが増していきます。経血の増加がみられるのも特徴です。また、子宮筋腫や子宮内膜炎も、同様に生理をくり返すごとに痛みが増したり、経血量が増加することがあります。

生理中やそれ以外でも腰痛がある

生理中の腰痛は、プロスタグランジンの影響や冷えによる血行不良が原因になることが多いです。しかし、中には卵巣や子宮の病気がひそんでいる可能性もあります。たとえば、子宮筋腫の場合は、筋腫が大きくなることで腰痛を感じることがあります。また、卵巣のう腫も、同じように大きくなることで腰痛を覚えることがあります。腰痛がひどい、あるいは、生理中以外にもひどい腰痛がある場合は、一度診察してもらいましょう。

いつもの生理と症状が違ったり、強い痛みがある場合は、ためらわずに病院を受診しましょう。病気がひそんでいた場合は、そのまま放置することで症状を悪化させたり、不妊につながることもあります。また、ストレスや過労はホルモンバランスを乱す要因になります。ホルモンバランスの乱れは、生理不順や月経困難症を引き起こす原因となるので、規則正しい生活を心がけ、ストレスもできるだけ溜めないよう、うまく発散しましょう。

また、生理の前後や生理中は、ホルモンバランスの変化によって身体的にも精神的にも不調を感じやすい期間です。無理のない生活で、心身のストレスを溜めないことが大切です。

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