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肌老化の大きな原因!紫外線とは

更新日:2017.03.29
公開日:2017.03.29
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

肌を老化させる原因にはいくつもありますが、その一つといわれるものに紫外線があります。そもそも紫外線とはどのようなもので、人体にはどのような悪影響があるのかなどを、ドクター監修の記事で解説していきます。

年齢を重ねるごとに肌は衰えていくものですが、日々の生活で少し気をつけるだけで、その後の肌に大きく影響を与えるものがあります。紫外線もその一つとしてあげられます。肌の老化を進める紫外線についてきちんと理解し、できる限り浴びないようにすることで、少しでもよい肌状態を長く保てるようにしていきましょう。

肌老化の天敵、紫外線とは

人間にとって、太陽の光を浴びることは重要です。しかし、その太陽の光の中には、人体に悪影響を与える紫外線も含まれています。

目には見えない光の一種

太陽の光には、目に見えるものと見えないものがあります。目に見えるものを可視光線と言います。紫外線は、目に見えない光の一種であり、ほかには赤外線があります。目に見えないものだからこそ、紫外線についてきちんと知っていないと対策をすることはできません。ちなみに、地表に届く光は多数ありますが、紫外線はその中でも一番波長の短い光となります。

季節や天候などの条件によって量が変わる

紫外線は、太陽の光の一部として常に地表に降り注いでいますが、季節や天候、地域などの条件によってその量は変わってきます。雲一つない、晴れた夏の日の昼間などは、比較的多い紫外線が地表に降り注いでいます。

紫外線は空気中で散乱する

紫外線は、太陽から降り注ぐ直接的なものだけでなく、空気中で散乱して人体に影響を与えてきます。紫外線が降り注いだ地表が砂漠なのか、新雪のあるところなのかなど、地表の種類によっても人体が受ける紫外線の量は変わってきます。

紫外線の種類

一言で紫外線と言いますが、実はいくつかの種類があります。紫外線は種類によって、人体に与える影響の強さなどが変わってきます。

紫外線は3種類に分けられる

波長の領域や性質によって、紫外線は3つに分けることができます。一番多く地表に届くUV-Aから人体への影響が一番心配されるUV-B、そして全く地表に届かないUV-Cまであります。

ほぼ全て地表に届くUV-A

太陽の光のいくつかは、降り注ぐ間に大気層で吸収されてしまいますが、UV-Aはほぼ全てが地表に降り注いでいるといわれています。紫外線としての人体への影響はそれほど強くありませんが、長く浴び続けると影響が出る可能性もあるので気をつけなければなりません。

一部が地表に届くUV-B

UV-Bの一部は大気層で吸収されますが、一部は地表にも届きます。人体への影響が一番多いといわれる紫外線で、肌や目などに当て続けると有害となります。肌老化の原因の一つであり、皮膚がんの原因にもなるといわれています。雲の少ないときには、8割以上ものUV-Bが降り注いでいるので、常に対策をすることが重要となります。また、標高の高いところでは、平地よりも多くのUV-Bが降り注ぎます。

地表には届かないUV-C

UV-Cは、唯一地表に届かない紫外線です。全てが大気層で吸収されるので、人体への影響なども地上にいる限り心配する必要はありません。

紫外線が与える肌へのダメージとは

紫外線は肌にダメージを与えるといわれていますが、具体的にはどのようなものがあるのでしょう。

急性のものと慢性のものがある

紫外線によるダメージは、大きく分けて急性のものと慢性のものに分けられます。紫外線に当たった直後になにも問題がなかったからといって安心することはできません。将来の肌のためにも、きちんと今から対策を続けることが慢性のダメージを作らない方法となります。

急性のダメージ

紫外線による急性のダメージと言えば、日焼けがこれに当たります。紫外線によって肌が炎症を起こし、赤くひりひりしたり、水ぶくれができたりします。肌の炎症によって口の周りのヘルペスが再発するということも多々あります。その他にも、光線過敏症と呼ばれるものがあり、普通に太陽の光を浴びただけで皮膚症状が出る人もいます。

慢性のダメージ

長く太陽の光を浴び続けることによって肌にシミやシワ、腫瘍などができることがあります。これらが慢性のダメージです。顔のみならず、体のいたるところにシミや良性の腫瘍などがある高齢者は多いですが、これらは長年浴びてきた紫外線の影響によるところが多いといわれています。紫外線の対策をきちんと続けることで、慢性のダメージは最小限にすることが可能です。

メラニンという体を守る仕組み

紫外線は、細胞の中にあるDNAを傷つけるほどの強さを持っています。DNAが傷つくと、体は正常な細胞を作ることができなくなります。それを防ぐための仕組みがメラニンです。紫外線が当たると、メラニン色素を増やして体を守ります。紫外線に当たって肌が黒くなるということは、体を守る重要な働きをしてくれていると言えます。

紫外線によって起こる肌の老化症状

紫外線は、細胞にダメージを与えます。ある程度はメラニンによって防ぐことが可能ですが、長期間紫外線にさらされ続けると少しずつダメージを受けていきます。それが、紫外線による肌の老化症状です。

肌の水分を保持できなくなる

紫外線に当たり続けることによって、表皮の細胞が水分をうまく保持できなくなります。水分が保持できないということは、肌が乾燥してくるということです。

コラーゲンが壊れる

肌の弾力を支えているのはコラーゲンです。紫外線によってこのコラーゲンを壊す遺伝子が発現し、増えてしまいます。コラーゲンが壊され続け、修復が間に合わないと肌は大きなダメージを受けてしまうとされています。

深いシワができる

肌表面の水分量が減り、弾力を支えるコラーゲンが壊されることによってシワができやすくなります。長期的に紫外線に当たるということは、深いシワを作る原因になるといわれています。

紫外線対策 日焼け止め

肌を紫外線から守る方法はいくつかありますが、その代表的なものに日焼け止めがあります。

日焼け止めには2種類ある

日焼け止めには、クリームやスプレーなどいくつかのタイプがありますが、大きく分けると紫外線を吸収するものと散乱させるものの2種類あります。

紫外線吸収剤

肌につけた日焼け止めに紫外線を吸収させるものが紫外線吸収剤です。紫外線吸収剤が含まれているものは、つけたときに肌が白くなりにくいですが、アレルギー反応を起こす人もいます。

紫外線散乱剤

紫外線散乱剤が含まれているものは、その名の通りで紫外線を散らせる働きがあります。肌に紫外線を留めないのでアレルギーは起こりにくく、子供や肌の弱い人でも使いやすいのが特徴です。

日焼け止めの効果には2種類ある

日焼け止めには2種類の効果があります。SPFやPAという文字で表示されています。

SPF

Sun Protection Factor(サンプロテクションファクター)といい、UV-Bを防ぐ指標として使われています。SPFは、10から50+までの6段階に分けられていて、数字が大きくなるほど効果も高くなります。

PA

Protection grade of UV-A(プロテクショングレードオブユーブイエー)といい、こちらはUV-Aを防ぐ指標として使われています。PAは、+から++++まで4段階に分けられていて、+の数が増えるほど効果も高くなります。

シーンに合わせて使い分ける

SPFの数字が高くPAの+が多ければ、紫外線を防ぐ効果は高まりますが、それだけ肌への負担も増えてしまいます。近所への買い物程度なのか海で一日遊ぶのかなど、シーンに合わせて使い分けるほうがいいでしょう。

日焼け止めはこまめに塗り直す

日焼け止めは、朝一度つけたらいいというわけではありません。肌を触ったり汗をかいたりすれば、日焼け止めは取れてきてしまいます。汗をかいた後などはもちろん、2~3時間おきには塗り直したほうがより日焼け止めの効果を期待できます。

紫外線対策 その他

日焼け止め以外にも紫外線を防ぐ方法はあります。

日傘や帽子の利用

日傘や帽子によって、物理的に紫外線を防ぐのも効果的です。これらは、太陽からの直接的な紫外線は防げますが、散乱した紫外線は受けてしまうので注意が必要です。

衣服で肌をカバーする

長袖や長ズボンなど、衣服で肌をカバーするのも効果的です。衣服でカバーしていれば、散乱した紫外線の影響も受けにくくなります。夏など暑い時期には、生地の種類を工夫するといいでしょう。

紫外線の強い時間帯に注意

紫外線は、時間帯によって降り注ぐ強さが違います。早朝や夕方に比べると昼間は紫外線量が多くなります。外出時は紫外線の少ない時間帯にするなど、工夫することで紫外線による影響を少なくすることができます。

できるだけ日陰を使う

日傘や衣服によるカバーとも共通しますが、外を歩くときはできるだけ日陰を使うようにしましょう。日陰は日向に比べて紫外線量が少なくなります。

秋冬でも紫外線対策を!

紫外線は夏の暑い時期にだけ降り注いでいるわけではありません。量は減りますが、秋冬でも紫外線は降り注いでいます。季節や天気に関係なく紫外線対策をすることが、肌の老化を進めないためにも重要になってきます。

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