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紫外線アレルギーの原因・症状・検査・対策・治療

更新日:2018.01.16
公開日:2017.03.29
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

日の光が当たると目がかゆくなったり肌に湿疹がでたりするその症状は、紫外線アレルギーが原因かもしれません。紫外線アレルギーが起こる原因や治療、予防方法などを、ドクター監修の記事で解説していきます。

普通の人なら全く問題のない程度の日光を浴びただけで、肌や目などになんらかの症状がでる人がいます。紫外線が原因だということに気づかずに、いつまでもつらい思いをし続けるのは大変です。つらい症状の原因がきちんと分かれば、対策や改善を目指すことも可能になります。

紫外線アレルギーの症状とは

紫外線アレルギーとはその名の通り、紫外線に対してアレルギー反応が起こることを言います。別名を日光過敏症とも言います。その他のアレルギーと同様に、アレルゲンに触れることによってかゆみや湿疹がでたりします。

かゆみや湿疹がでる

症状の多くは、目のかゆみや肌の湿疹です。紫外線に当たった部位が赤くなり、蕁麻疹(じんましん)のような湿疹ができます。ひどいときには、水ぶくれができることもあります。症状の強さは人それぞれで、紫外線に当たった直後のみ症状が現れ、1時間程度で落ち着く人もいます。また、日光に当たっていない部位に症状がでることもあります。

目や皮膚の赤みのほか、頭痛や吐き気があることも

紫外線アレルギーもその他アレルギーと同様のアレルギー反応を示します。そのため、目や肌の赤みやかゆみのほかに、頭痛や吐き気をともなう人もいます。

紫外線アレルギーの原因

紫外線アレルギーが起こる原因には、あらゆる可能性があります。子供と大人では、主な原因となるものが違ってくるといわれています。

子供の場合遺伝的にアレルギーが出ることが多い

子供で紫外線アレルギーが起こった場合には、遺伝的なものが関連していることが多いと考えられています。具体的には、色素性乾皮症(しきそせいかんぴしょう)やポルフィリン症などがあります。

大人では薬物などの影響が多い

大人で紫外線アレルギーが起こった場合には、使用している薬や肌に触れているものなどが原因となることが多いといわれています。

その他の病気が原因のこともある

紫外線アレルギーが起こっている原因が、ほかの病気によることもあります。代謝の異常や膠原病(こうげんびょう)などがアレルギーを起こす原因となっている可能性もあるので、きちんと調べる必要があります。

紫外線アレルギーの皮膚科での検査・治療

アレルゲンとなっているものを特定するために、いくつかの検査を行います。そして、その原因に応じた治療をしていきます。

原因の可能性があるものを調べる

光線テストで原因となる波長を調べる

一言で紫外線アレルギーと言っても、紫外線には種類があります。人によって原因となっている紫外線の波長は異なるので、どの波長が原因かを特定するために光線テストを行います。

薬や接触物質を用いた光線テスト

使用している薬や触れているものによってアレルギーがでている可能性もあります。そのようなときには、光線テストにそれらのものを用いて調べます。

血液検査

全身の病気が原因となってアレルギーがでている可能性もあります。血液検査をすることによって、それらの関連性を調べます。

原因によって治療法が異なる

遮光する

なにが原因であれ、日光に当たることで症状がでるということには変わりがないので遮光は重要です。肌がでないように長袖の衣服を着用し、帽子や日傘を使うなどして日光に当たらないように気をつけます。また、原因となる波長を防ぐ日焼け止めも使用します。

原因となる薬の中止

使用している薬が原因と分かった場合には、薬の変更や中止をします。

原因となる接触物質の使用をやめる

肌に触れている物質が原因と分かった場合には、それらの使用を中止します。

抗アレルギー剤などの使用

アレルギー症状がひどいときなどは、抗アレルギー剤やステロイドの薬剤を飲んだり、直接肌に塗ったりしてアレルギー症状を抑えます。使用する薬剤は、症状の強さなどに応じて調整していきます。

原因となっている病気の治療

膠原病など、その他の病気が原因となってアレルギー症状がでていると分かった場合には、それらの病気を改善させるような治療をしていきます。

紫外線アレルギーの予防対策

紫外線アレルギーにならないためにも、再発を予防するためにも、紫外線に当たり過ぎない生活をすることが大切になります。自分は大丈夫、などと過信はせずにできるところから気をつけていきましょう。

外出の時間帯に気をつける

紫外線は時間帯によって、降り注ぐ量が異なっています。紫外線が強ければ、それだけアレルギー症状がでる可能性も高まります。紫外線の量が一番多くなる昼間は避け、午前中や夕方に外出できるように工夫しましょう。

日傘や帽子、衣服で物理的にUVカット

日傘や帽子を使って、直接降り注ぐ紫外線から身を守るのも一つの方法です。さらに、衣服で肌をきちんとカバーしておくと、散乱してくる紫外線からも守ることができます。

サングラスで日光から目を守る

紫外線は、目から多く吸収されます。いくら肌を守っていても目を守っていなければ、アレルギー症状がでてしまう可能性があります。UVカット効果のあるサングラスを使用して、きちんと目も守るようにしましょう。

シーンに応じた日焼け止めの使用

日焼け止めで肌を紫外線から守るのも効果的です。日焼け止めには種類があります。ほんの少しの外出には軽めのものを、強い日差しの中長く出かけるときは強めのものをと使い分けるようにしましょう。

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