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潰してもいい?粉瘤ができたときの対処法とは

更新日:2017/10/06 公開日:2017/03/31

粉瘤(ふんりゅう)ができた場合には自分で処理をせず、なるべく早く医療機関で治療する必要があります。その理由と具体的な治療法を知って、正しい方法で粉瘤に対処しましょう。

粉瘤を潰してはいけない理由

粉瘤はなぜ自分で潰してはいけないのでしょうか。以下、解説します。

粉瘤のメカニズム

粉瘤は、アテロームとも呼ばれ、皮膚の良性腫瘍のひとつです。粉瘤は、皮膚の下の表皮に、嚢胞(のうほう)という袋状の構造物ができ、その中に古い角質や皮脂が溜まった状態です。頭部に多く見られる外毛根鞘性嚢腫(がいもうこんしょうせいのうしゅ)や小さな粉瘤が同じ場所に集中する多発性毛包嚢腫など、症状によってさまざまな種類の粉瘤があります。

粉瘤の原因は明確には分かっていませんが、毛漏斗(もうろうと)という毛根組織の一部との関係性や外傷による皮膚へのダメージによって引き起こされる場合が多いと考えられています。毛漏斗は毛穴の表面部分にあたる毛包にある組織です。粉瘤は、毛漏斗付辺の皮膚がめくりかえって嚢胞が作られるとされています。また、外傷を受けた皮膚も、めくりこまれて嚢胞が作られやすいとされています。そのため、粉瘤は毛穴のない部分にもあらわれ、身体中のどこにでもみられる可能性があるのです。

粉瘤は再発しやすい

粉瘤ができると、毛穴周辺の皮膚がドーム状に盛り上がります。初期段階の小さな粉瘤であれば見た目ではわからず、手で触ると、こりこりとしたしこりを感じるのみです。しかし、症状が進行すると嚢胞内に古い角質と皮脂が溜まり続けて、徐々に大きな粉瘤になっていきます。その大きさは数mmのものから数十cmまで、さまざまです。また、黒や黄色など嚢胞に変色がみられるといったケースもあります。

粉瘤は、良性腫瘍の一つであるため、大きさや場所にもよりますが、痛みやかゆみといった症状がみられないことが殆どです。粉瘤をつぶすことで嚢胞に溜まった内容物を取り出すことができ、気になる膨らみを解消することができます。しかし、気になるからといって自分で潰してしまうことは避けるようにしましょう。粉瘤のもととなっているのは、嚢胞という袋です。たとえ中身の内容物を除去できたとしても、嚢胞まで除去することはできません。粉瘤を潰すことで細菌が入りこんで炎症が起こる可能性や、再び老廃物が溜まって粉瘤に戻ってしまう可能性があります。

悪化すると炎症性粉瘤に

粉瘤を自分で潰してはいけない理由には、再発をくりかえすということ以外に、炎症性粉瘤を引き起こすということもあげられます。粉瘤には、中央にヘソと呼ばれる黒い点があることがあります。このヘソは、小さな穴が開いている開口部となっていて、ここから細菌が侵入して炎症を起す可能性があります。嚢胞の中で細菌が増殖すると、炎症を引き起こし膿が溜まりやすくなります。その結果、赤く腫れあがり強い痛みもともなう炎症性粉瘤につながります。自分で潰してしまうと、この開口部も広げてしまうことになるため、炎症性粉瘤になりやすくなってしまうのです。

正しい対処方法

粉瘤を自分で潰すことで粉瘤が治ったように思われますが、それは一時的なもので再発や炎症性粉瘤を招くことになります。粉瘤がみられた場合には、医療機関で適切な治療をすることが必要です。決して、小さいからといって自分で処理しないようにしましょう。

粉瘤を完治させるための手術

粉瘤を完治させるためには、嚢胞を除去することが必要になってきます。嚢胞を除去するためには、外科手術を受けなければなりません。

粉瘤治療で用いられる手術は、小切開摘出術というものです。この手術では、粉瘤のヘソ付近をレモン状に切開し、粉瘤の内容物とともに袋を摘出します。局所麻酔を使用して15~30分程度で終わる簡単な手術です。初期段階の粉瘤であれば、小さな傷跡ですむことができます。また、病院によっては受診した当日に手術をしてもらうことができ、大規模な病院でも次の受診時には手術をしてもらうこともできます。

炎症性粉瘤になった場合

一方、粉瘤が悪化して炎症性粉瘤になってしまうと、通常の粉瘤治療よりも時間がかかります。粉瘤が炎症を起している場合は、抗生物質の内服や切開排膿と呼ばれる小さく切開して濃を出す方法などで、手術前に炎症を抑える必要があるためです。炎症を起こしている粉瘤は、癒着のために嚢胞を取り除くことが難しくなります。また、粉瘤が破裂していた場合も膿の中に嚢胞が埋まってしまい摘出が難しくなることもあります。

粉瘤が炎症を起した場合には、手術ができるようになるまでに時間がかかり、粉瘤に悩まされ続けることになるため、粉瘤を自分で潰して悪化させないようにしましょう。

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