目元は皮膚が薄いため、環境や体調などの影響を受けやすく、顔の中でも年齢が現れやすい部分です。そのような目元は、しっかりとケアをすることが大切です。『シワに効く化粧品の正しい選び方』でも説明しましたが、ここではさらに、目元に必要なベーシックなケアと、シワやクマ、たるみなど目元のお悩み別に効果が高い成分をご紹介します。
基本的な目元ケア
(1)紫外線対策
肌老化の多くの原因を作っている紫外線。紫外線対策を行うことは、肌の悩みを未然に防ぐことにつながります。活動の場に合った日焼け止めを使い、長く外にいる場合には紫外線透過率の低いサングラスの使用をおすすめします。
(2)洗顔
メイクの洗い残しを心配して、完璧にクレンジングをするという方も多いかと思います。しかし、水で流せるクレンジング剤は、界面活性剤や添加物が含まれていて、肌に負担がかかっています。同時に、クレンジング剤の強い洗浄力は、肌の角質層の保湿成分も洗い流してしまいます。
マスカラをした目元をクレンジングでゴシゴシこすることも同様。肌のバリア機能を弱め、乾燥を招く原因です。クレンジング剤は、できる限り添加物の含まれないものを使い、マスカラもお湯で落ちるものなど、メイクが落としやすいものを選びましょう。
(3)保湿
目元にできる細かいシワは、乾燥やスキンケア不足などから起こるものです。しっかり保湿をすることで細かなシワは目立たなくなります。保湿は水分保持力の高い成分が配合された化粧品を選びましょう。
(4)血行を改善する
目元の血行を改善する方法として、まずマッサージを思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、目元の皮膚は薄く、マッサージしてしまうとシワやたるみの原因となります。
そこで試したい方法が、ホットタオルで目元を温めるというものです。就寝前に温めたタオルを目元に当て、血行を十分によくしたあとスキンケアを行えば、リラックスしながらスキンケアもできるため一挙両得です。
また、マッサージではなくツボ押しなら、シワやたるみの原因にはなりにくいようです。詳しいツボ押しの方法は『目の下・まぶたのたるみを解消するツボ押しマッサージ』をあわせてご覧ください。
目元ケアにおすすめの成分
(1)セラミド・ヒアルロン酸
「セラミド」や「ヒアルロン酸」などの保湿成分は水分保持力が高く、乾燥による肌からの水分蒸発を防いで、外部からの刺激から守ってくれます。乾燥により、目元にできるちりめんジワに有効です。
(2)ビタミンC誘導体
ビタミンCを肌に入りやすい状態に変えたものを「ビタミンC誘導体」と言います。コラーゲン生成を活性化させるので、日焼けや炎症のダメージによってメラニンが大量に作られ、くすみになってしまう「メラニンくすみ」やシワに効果があります。
(3)レチニールエステル
ビタミンAは、もともと人間の体に存在し、皮膚にも必要不可欠な成分です。ただし、化粧品として使う成分としては、低刺激で化学的に安定な「パルミチン酸レチノール」や「酢酸レチノール(=レチニールエステル)」という形で使われます。
傷んだ細胞を修復し、線維芽細胞に働きかけてコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作る働きをするのでシワに効果があります。
ビタミンC誘導体とレチニールエステルは、肌が敏感な人には刺激が強い場合もあります。少量で試す、パッチテストをするなど注意して使いましょう。
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