「最近、皮膚がピリピリ痛い」なんだか皮膚がかゆくてたまらない。日常生活を振り返って見ても、これといって思いあたるふしは何もない…と言う場合、何が原因で、どうすれば良くなるの!? と不安になります。こんな症状からは、1日も早く解放されたいですよね。どうやら原因は、自分で気が付いてないだけということも多いようです。では、考えられる原因とは何なのか、どう改善していくのがいいのか、考えられる点をお話ししていきます。
[目次]
間違ったスキンケアによる皮膚の痛み、かゆみなどの反応
スキンケアは、肌をすこやかに保つためのケアですが、実は間違ったケアをして、それによる肌トラブルを引き起こしているケースがあります。
シートタイプのクレンジングでゴシゴシ拭いたり、泡だてもそこそこにゴシゴシ洗顔したり、毎日のようにパックやピーリングで刺激を与えたり、力強くパッティングをしたりする行為は、皮膚にとっては刺激が強ぎることがあります。角質層を傷つけ、バリア機能が低下してしまうので、痛みを引き起こす原因になりやすいのです。
丁寧に行なっているつもりでも、皮膚にとっては行き過ぎたスキンケアの場合もあり、負担が大きすぎるのかもしれません。また、使用している化粧品の成分に問題があり、症状が出ることも考えられます。ある特定成分(アレルゲン)に対し免疫システムが反応し、赤みやかゆみ腫れ起こることを「アレルギー反応」と言いますが、このアレルゲンが成分に含まれている場合には皮膚が敏感になったように感じます。アレルゲンが確定している場合はもちろんですが、含まれる成分の確認は、化粧品を変えるたびに行ったほうが安心です。
間違ったスキンケアによる肌への影響
まず、間違ったスキンケアによって肌に起こる現象は「バリア機能の低下」です。そして、その要となるのが皮膚の表面にある角質層です。肌のバリア機能とは、皮膚の水分を維持することで、乾燥や外部からの刺激から守り、すこやかな状態を保つための機能です。
角質細胞とその間を埋める脂質の重要性
肌のバリア機能は、主に3つの要素で成り立っています。それが「角質細胞」「角質細胞間脂質」「皮脂」です。私たちの肌は、無数の角質細胞がブロックのように幾重にも重なり、その間を角質細胞間脂質がセメントのようにつなぎ合わさったミルフィーユ状の構造をしています。この2つがキレイに形成されることで、肌の水分を維持。さらに、皮膚の毛穴から分泌される「皮脂」が、表面をカバーすることで肌のバリア機能を保っています。
病気やストレスによる皮膚の痛みもあるので注意
日頃のスキンケアが原因で、皮膚に痛みがでる場合をお話ししましたが、原因が病気である場合も考えられます注意しましよう。水痘ウイルスによる帯状疱疹、女性ホルモンの急激な減少で起こる更年期障害、神経が圧迫などにより障害が起こる神経痛、ストレスによる自律神経の乱れ、などです。症状としては、いずれも皮膚の痛みが出るようです。これらが疑われる場合は自分で判断せずに、皮膚科を受診してください。自己流の対処法ではより悪化させてしまうリスクもありますし、治療が必要な場合もあるでしょう。
アレルギー反応を起こす原因物質
アレルギーによる肌への刺激たとえな、化粧品を使用して肌がピリピリと感じたことはありませんか?アクセサリーなど金属類に触れて、アレルギー反応を起こしてしまうこともよくあります。これらは、肌に合わない成分や物質が触れることでアレルギー反応を起こしているためです。正しいスキンケアをしていても、使用している化粧品と肌の相性が悪ければ、かえって肌トラブルを招いてしまうので注意が必要です。
また、アレルギー反応を起こす金属類、さらに花粉やハウスダスト、食べ物など、アレルギー反応を起こす原因物質「アレルゲン」は身の回りにあふれています。何かしらのアレルゲンが原因となっている場合は、すぐにそれを避ける必要があります。しばらく様子をみて症状が改善しなかったり、ひどい場合は皮膚科を受診しましょう。
痛みやかゆみ対策のためのスキンケア方法
皮膚に痛みやかゆみがあるとき、症状を改善させ回復を図るために、スキンケアにおいては、次のことに気をつけましょう。また、これらに注意することが、症状を起こさないための予防にもなります。
(1)いつも以上の保湿を心がける
皮膚に痛みかゆみが出る原因は、バリア機能が乾燥により低下していることも関係しているかもしれません。
ですので、乾燥を改善させ、バリア機能を復活させるために、まずは保湿をしてみましょう。
効率的に保湿をするためには、高保湿機能を持つ成分『セラミド』が配合される化粧品を選ぶと良いでしょう。『セラミド』は肌の水分保持力のおよそ8割を担っている角質細胞間脂質の主成分で、水分をサンドイッチのようにはさみ取り込んだ水分を包み込んで逃しません。もともと皮膚に存在しているため低刺激な点も安心です。
(2)ターンオーバーを整える
古い角質細胞は自然に剥がれ落ち、常に新しい角質細胞が並びバリアを作り守っています。このような肌の新陳代謝を「ターンオーバー」と言います。
乾燥肌や敏感肌では、このターンオーバーの周期が早すぎている可能性もあります。剥がれ落ちる速度が速いと、成育が間に合わず、角質細胞は未熟なままに。剥がれ落とす分解酵素の分泌も不十分で、未熟な角質細胞が重なり合う状態で、バリア機能が低下したり、赤みやかゆみ、ピリピリとした痛みの原因になってしまったりします。
この状態を作り出す原因のほとんどが、ピーリングや強い成分の化粧品の使用などの、いきすぎたスキンケアです。皮膚への刺激は極力避けるようにして、やはり保湿を心がけ、正常なターンオーバーが行われるように促しましょう。
まとめ
このように、日頃のスキンケアが刺激となり、肌の痛み、かゆみを招いている可能性もあります。そして、いつもと違う肌を感じたら、肌への負担を減らし、保湿をしっかりすることがなによりも大切。「あれもこれも」と色々なスキンケア法を取り入れるよりも、お肌を休ませてあげてみてください。さらに、痛みやかゆみが深刻な時には自己判断で終わらせずに、すみやかに皮膚科を受診しましょう。
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