見た目年齢を10歳はあげてしまう「顔のたるみ」や「お肌のハリ不足」。このたるみやハリ不足の大きな原因の1つが、お肌の「真皮層の劣化」です。ここでは、老け顔の原因となる真皮層の劣化と、真皮層の劣化をまねく「ありがちなNGケア」について解説します。
真皮層の特徴
お肌には一番外側にある「表皮」、その下の「真皮」、真皮の下に存在する「皮下組織」(皮下脂肪)の3層があります。
真皮層は厚さは表皮の約10倍くらいあり、皮膚の大部分を占めています。この真皮層の約70%はコラーゲン(膠原線維)からできており、エラスチン(弾性線維)と共にネット状の層を形成しています。
このコラーゲンとエラスチンによるネットの間には水分をたっぷりと含んだヒアルロン酸などが存在し、お肌のハリや弾力を与えています。
表皮は、ご存じの通り1カ月程度でターンオーバーします。しかし真皮層は早くて2~3年かけて新陳代謝するので、一度受けた真皮層へのダメージはすぐに対処をしても数年は回復しません。
真皮層を劣化させる原因
小顔ブームが定着し、たるみやむくみ対策を行っている方は多いのではないでしょうか。しかし、なかには真皮層の劣化に繋がる間違ったものが数多く存在します。
(1)強すぎるマッサージ
「たるみにはマッサージが効く」「マッサージで小顔になる」といったイメージを持っている方は多いと思います。実際に顔をマッサージすると肩などと同様にスッキリし、むくみが取れて引き締まったような気がしますよね。
しかし、このマッサージが真皮層を劣化させる強烈なパワーを持っているのをご存じでしょうか。
上述の通り真皮層のコラーゲンやエラスチンはネット上に繊維を構成していますが、この繊維は壊れやすく、強すぎるマッサージによって簡単に切れてしまいます。
日本人は特に「痛いくらいが気持ち良い」という人が多く、強いマッサージをやりがちです。小顔マッサージやリンパマッサージなど、痛気持ちいい」マッサージをやっている人は今すぐ止めるようにしてください。
(2)強すぎるパッティング
マッサージと同様に、よくありがちなのが強すぎるパッティングです。「血行促進」のために、洗顔時や化粧水をつける時に強くパッティングをしている方を多く見掛けます。強いパッティングはマッサージ同様に真皮層のコラーゲンやエラスチンの繊維を切ってしまいます。
これらの間違ったケアは真皮層のみならず、顔の筋肉や毛細血管にもダメージを与えます。
顔の筋肉は、身体とは全く違う特徴があります。骨と骨を結び収縮させるような身体の骨格筋と違い、とてもデリケート。強いマッサージを行うと、簡単にダメージを受けてしまいます。毛細血管も、強い刺激を受けると簡単に壊れ、見えない炎症を起こして肝斑などシミの原因になります。
正しい顔のたるみケアとは
以上のように顔のお肌や筋肉、血管は壊れやすくダメージを受けやすいので「守りのケア」をしっかり行うことと、「攻めのケア」はとにかく優しくするのが重要です。
たるみを予防する守りのケア
たるみを予防する上で重要なのは、紫外線対策と活性酸素対策です。ご存じの通り、紫外線のUVA(A波)は真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチン繊維を劣化させます。
また細胞を酸化させる活性酸素は、コラーゲンやエラスチンを作る「線維芽細胞」にダメージを与えますので、しっかり抗酸化対策を行うのも重要です。
たるみを予防・改善する攻めのケア
お肌の血行を良くしたり、むくみや筋肉のコリを取ったり、顔の筋肉を鍛えたい時は、なるべくお肌に触れずに行える方法を選択しましょう。具体的には顔の筋肉を動かすフェイスストレッチや、ホットタオルで顔を温めるなどです。
また顔のマッサージを行う時は、軽いツボ押しやすべりがよいクッション性の高いクリームなどを必ず使い、指が触れるか触れないか程度で優しく行うようにしてください。
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